天空戦記シュラト(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『天空戦記シュラト』とは、タツノコプロが製作し1989年4月から1990年1月にかけて放映されたインド神話をベースにしたファンタジーアニメである。インド神話によく似た異世界「天空界(てんくうかい)」を舞台に、天空界を守護する戦士集団「八部衆(はちぶしゅう)」の1人・修羅王(しゅらおう)の生まれ変わりである少年日高秋亜人ことシュラトが天空界に召喚され、その裏でうごめく陰謀に巻き込まれていく。漫画『聖闘士星矢』の影響を受けた美少年キャラが鎧を装着して戦う「鎧もの」の1作である。

CV:青森伸
デーヴァ神軍の砲撃部隊「十六大護」の1つ・四獣使に所属。
第5話に登場。インドラの命でガイ直属の部下となり、シュラトの抹殺に乗り込む。
性格は残忍そのもので、天空殿の地下にある秘密の石室で数多くの天空人を惨殺していた。
蜘蛛をモチーフとした神甲冑を装着する。蜘蛛の糸を操り同じ姿形をした5人による素早い連携攻撃で相手を翻弄し、追い詰める。「傀儡師」の異名を示す通り、本体以外の4人は傀儡。傀儡自体は破壊されても即座に元に戻るが、本体がダメージを受けると傀儡にまでその影響が及ぶ。他に蜘蛛の糸にソーマを流し込み相手を焼き殺す「カリ熱死波」という必殺技を持つ。シュラトを追い詰めるも、レイガの助太刀を受けたシュラトによって倒される。

鳩摩羅天(くまらてん)ダーラ&ムーラ

左がムーラ、右がダーラ。

CV:古田信幸(ダーラ)/山崎たくみ(ムーラ)
第6話に登場。2人1組で「鳩摩羅天」という珍しい神将。ダーラは野獣を彷彿とさせる容姿の大男に対し、ムーラはみすぼらしい容姿の小柄な老人。
ガイの命令を受け、レンゲの指揮下のもとシュラト達の抹殺に乗り込む。シュラト達4人を相手にしても圧倒的なパワーを見せ、追い詰めるも最終的にシュラトとヒュウガの連携攻撃で倒された。
百足をモチーフとした神甲冑を装着する。ダーラは百足の本体部分、ムーラは百足の尾部部分の神甲冑をそれぞれ装着している。
鳩摩羅天の由来は、インド神話に登場する軍神スカンダが仏教に帰依した際の名前から。

摩利支天(まりしてん)マリーチ

CV:松本保典
デーヴァ神軍の防衛部隊「十二天聖」所属。青い髪の青年。
ニヒルでやや斜に構えた性格。ヒュウガの幼馴染で、彼とは義兄弟の契りを交わしていた。レンゲに想いを寄せていたが、彼女が戦士としての道を選んだことやインドラへの恋心を知り、失恋する。天空界から追われる身となったヒュウガのことを案じており、彼を探していた。シュラトとレンゲの戦いの場に入り込み、幻術を使ってシュラト達を救出する。シュラトのことは「昔のヒュウガにそっくり」と評している。
赤種斑に感染しており、余命いくばくもない身体になっていた。最後の力を振り絞りレンゲと戦い、最終的に倒されるも彼女に看取られて他界する。
黒豹をモチーフとした黒い神甲冑を装着する。幻術の使い手で「陽炎の戦士」の異名を持つ。武器は独鈷杵(どっこしょ)。
摩利支天の由来はインド神話に登場する陽炎を神格した女神から。日本では武士の守護神として信仰されている。また、名前のマリーチはサンスクリット語で「陽炎」を意味する。

羅刹天(らせつてん)ニリハリ

CV:梅津秀行
デーヴァ神軍の防衛部隊「十二天聖」所属。天空殿の守備隊長。
第8話に登場。己の保身のためなら手段を選ばない卑劣な性格で、「この世に善悪などなく、勝った方が善」という考えを持っている。また姑息な手を使うことに長けており、「他人に取り入ることしか能が無い」とレイガから酷評されている。レイガとは因縁があり、仲が悪い。レイガだけでなく、クウヤやダンも彼のことを良く思っていない。ヴィシュヌを石化した犯人がインドラだと知っていたが、保身からインドラ側に着く。
インドラの命令でシュラト達の前に立ちはだかり、一行を分断させラクシュを人質に取る。幻術を使用してシュラトにガイ、レイガにヴィシュヌの幻影を見せて苦しめる。しかし結果的に2人の激しい怒りを受けて倒され、消滅した。
灰色の神甲冑を装着する。武器は数珠。
羅刹天の由来は、西南を守護する仏教に帰依した鬼神ラークシャサ。

幻帝(げんてい)ミトラ

ノベライズ版のみに登場。
十二羅帝の1人。ノベライズ版では諜報防隊「幻夢衆」を率いている。1万年前の戦いで、壊滅状態に陥ったデーヴァ神軍を勝利へと導いた伝説の軍師。
1万年前の戦いの後長い眠りについていたが、マユリの呼びかけに応じて目覚めた。影ながらシュラト達をサポートする。幻術を使用し、インドラとも互角に渡り合えるほどの実力者でもある。

水帝(すいてい)ヴリトラ

ノベライズ版のみに登場。
十二羅帝の1人。隻眼が特徴の勇将。1万年前の大戦時におけるデーヴァ神軍の総司令的存在でもあった。
名前のヴリトラは、インド神話「リグ・ヴェーダ」に登場する巨大な蛇の怪物が由来。

霧帝(むてい)メキラ

ノベライズ版に名前のみに登場。
十二羅帝の1人。1万年前のデーヴァ神軍の将。

大元帥明王(たいげんみょうおう)アータバッカ

ノベライズ版のみに登場。デーヴァ神軍第二位の上級将軍で、近衛重神軍12万を統率する。
容姿は厳つい老翁。ヴィシュヌに長年仕えている。
大元帥明王の由来は、四天王、八部衆を率いる明王・大元帥明王。

増長天将(ぞうちょうてんしょう)ヴィルーダカ

ノベライズ版のみに登場。
デーヴァ神軍に所属する4人の将軍「四天王」の1人。デーヴァ神軍南方軍を統括する。
ノベライズ版で天空樹に向かうシュラト一行の迎撃を命じられ、南方軍20万人を総動員してシュラト達の前に立ちはだかる。数を頼みにした戦術を使うが、それを逆手に取られ敗れる。その後、リョウマの態度とガイの凶悪な発言からインドラに疑念を抱く。
増長天将の由来は、四天王の1人で南方を守護する神・増長天。

右天王パジュ

ヴィシュヌの側近という設定だが、ノベライズ版ではインドラの側近として登場。
ノベライズ版ではインドラの駒に徹するため、修行により全ての感情を捨てている。インドラと共にシュラト達の前に立ちはだかる。
比翼の鳥をモチーフとした神甲冑を装着する。

左天王パーニ

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