CUE(キュー)

CUE(キュー)のレビュー・評価・感想

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CUE(キュー)
8

これが芝居!素人と玄人から見た演劇の世界。あなたものぞいてみませんか?

ケガが原因でハンドボール部選手生命を絶たれた中三の竹田。友達が演劇部の伊藤と付き合う条件に、演劇部に仮入部することになる。舞台上の伊藤は妖艶だが、日常では地味な女の子。その伊藤が竹田は「何かになれる」という。1度は演劇部を逃げ出した竹田だが、実家の店に来た小劇団のポスター張り依頼のメンバーからから、チケットを買い、友達に渡すつもりが伊藤と観ることになったことから芝居の深い世界に入っていく。
その劇団は注目の俳優が出演するという噂があり、話題の公演でとなりプレミアチケットになっていたのだ。実をいうとその芝居は引きこもりだった幼馴染を作・演出にして公演するという、寄せ集め集団だった。しかし、話題の俳優向は20年近く引きこもりだった了三には確かな力があるという。
半信半疑の劇団員たちをよそに、舞台は幕は開ける。

一方、初日の公演を見た竹田は芝居の迫力にとりこになり、何かわからない感情と涙を流していた。
伊藤は付き合っている彼氏とのトラブルで来られなかった。
次の日の公演のチケットを手に入れた竹田。しかし、公演開始15分前になっても向は現れない。どさくさに巻き込まれ、竹田は代役を務めることに。しかし、向はバイクで事故死していた。何もかも終わりになると思われたが、かおりはもう1度公演をしたいと言うのだった。

芝居好きにもそうでない人にも見て欲しい、魅力的な作品。