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デヴィット・フィンチャー初心者にもおすすめ！『ザ・キラー』
『ファイト・クラブ』や『セブン』で知られるデヴィット・フィンチャーが監督を務めた、Netflixオリジナル映画『ザ・キラー』。
フィンチャーといえば陰鬱とした世界観や綿密に練られたストーリー展開が魅力ですが、過去の作品でファンになった方も多いのではないでしょうか。
Netflixでは本作の他にも、『マインドハンター』という犯罪科学をテーマにしたオリジナルドラマを手掛け、シリアルキラーとのぎりぎりの駆け引きに多くのユーザーを魅了しました。残念ながら『マインドハンター』は制作費の面から未完となっていますが、そんなフィンチャーの新作が登場するとあって、公開前から話題を集めていました。
本作は、「『ファイト・クラブ』や『セブン』の名前は聞いたことがあるけど、話が難解そうだし観るのをためらっている」なんていう人にも安心です。明快なストーリーで見る人を選ばず、しかもフィンチャー監督らしい見応えのある作品に仕上がっていますので、初心者におすすめの一作となっています。
暗殺者が追跡劇を繰り広げる、というのはアクション映画の定番ですが、本作が面白いのは暗殺者の日常にフォーカスした点です。
かなりプレッシャーのかかる仕事をこなしながら時に失敗し、それでも己の美学を信じ突き進む姿は、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』さながら。寡黙な主人公にハマること間違いなしです。
フィンチャー得意のダークな雰囲気はそのままに、くすっと笑えるコメディ要素も散りばめられているので、『セブン』のように視聴後落ち込む心配もありません。
また2時間という尺も、余暇を過ごすにはちょうどいい長さではないでしょうか。「何か見たいけど超大作はちょっと」という時にもおすすめです。