残酷・悲惨でも観るべき名作映画まとめ!『U・ボート』など
ここでは残酷・悲惨な内容でも、観るべき価値のある名作映画をまとめた。すべてを失った男と体を売る女の愛を描いた『リービング・ラスベガス』、第二次世界大戦でドイツ軍の潜水艦に乗り込んだ若者たちの悲劇を描いた『U・ボート』などを紹介している。
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『U・ボート』は1981年公開の西ドイツの戦争映画で、脚本と監督はヴォルフガング・ペーターゼン、製作はギュンター・ロールバッハ、出演はユルゲン・プロホノフ、ヘルベルト・グローネマイヤー、クラウス・ヴェンネマン。本作は劇場公開版とTVのミニシリーズの2バージョンがあります。上映時間によりさまざまなビデオ作品のバージョンもあり、ペーターゼンによるディレクターズカット(1997年)も存在します。原作はロータル=ギュンター・ブーフハイムが1973年に発表した同名小説で、ドイツ潜水艦U96にブーフハイムが搭乗した際の体験を基にしています。映画でも舞台は第二次世界大戦下の大西洋でU96とその乗組員が大西洋の哨戒に出撃する様を描いています。戦闘の興奮と実りなき探索任務の疲労感が交互に登場し、Uボート任務に就く兵士は平凡な個人であり、戦友と祖国に最善を尽くすことを心がけていたことが強調されました。
映画の製作は1979年に始められ、映画が一時棚上げにされるまでに数名の米国人監督が検討されました。製作期間中、ハインリヒ・レーマン=ヴィレンブロック(ブーフハイムの1941年の哨戒時のU96の実際の艦長であり、ドイツUボート部隊の「トップエース」の一人)とハンス-ヨアヒム・クルーグ(U219の最初の士官)がコンサルタントとして雇われました。監督ペーターゼンの目標は「戦争の実相」を見せつけることで、「こころの辺境までの旅路」へと観客を誘うことでした。