秒速5センチメートル / 5 Centimeters per Second

秒速5センチメートル / 5 Centimeters per Second

『秒速5センチメートル』とは、2007年に公開された日本のアニメーション映画作品およびそれを原作とした小説・漫画などの派生作品。「君の名は。」(2016年)で有名な新海誠監督の劇場公開長編第3作目。思春期から成人までの男女の心の距離と速度をテーマとした3つの短編の連作。現実の現代日本を舞台に、少年・少女を主人公とした恋模様や葛藤が描かれる。

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秒速5センチメートル / 5 Centimeters per Second
8

切ない恋愛アニメ映画

新海誠監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」のレビューと感想を書きたいと思います。
この作品は3つの短編アニメを合わせたものです。
最初の短編では貴樹と明里との両想いの物語から始まり、2人はまだ小学生でした。
しばらくすると明里が転校する事になりました。それから数年がたち2人は文通をすることになります。
中学生になった2人はとても遠いい場所にいました。
2人は再開することとなり、それから会うことはなくなったようです。

2作品目では、高校生の花苗が貴樹に恋愛感情を抱き、貴樹は宛先のないメールを送ろうとしたものの、消してしまいました。

3作品目で貴樹は大人になっており、女性と付き合っても破局するという事が描かれていました。
この作品では山崎まさよしの音楽が流れ、その音楽と貴樹の誰かを探すシーンがマッチしていました。
そこで女性と破局したり、仕事を辞めたり、色々な描写がなされていました。

3作品の短編はそれぞれに関連し、1つの作品になっており、桜の花びらが舞い落ちる速度が物語の内容と非常に合っていました。
人と人の距離感についての話なのかと思いますが、恋愛作品にしてはすごい距離感があり、人間の生々しい現実を描いていたと思いました。

最後に貴樹と明里は大人になって電車の踏切ですれ違うのですが、明里は振り返らず、貴樹は振り返っていました。
そして貴樹は何かすっきりとした表情になりました。

この作品は言葉で多くを語らず、アニメの動画で語っている所が多いと思います。
見ているととても切なく感じる作品になっています。