火ノ丸相撲(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『火ノ丸相撲』とは川田による漫画で、『週刊少年ジャンプ』で2014年~2019年まで連載していた。2018年10月~2019年3月にはアニメ化もされた。横綱を志す少年、潮火ノ丸が主人公。体格が重要とされる相撲界において小柄な火ノ丸が大太刀高校相撲部での仲間と共に戦う姿が描かれている。本作は高校相撲編、大相撲編の2部作に分かれている。2014年には大相撲九州場所で、『週刊少年ジャンプ』創刊以来初の懸賞幕が出され、相撲の王道漫画となっている。

『火ノ丸相撲』の概要

『火ノ丸相撲』とは川田による日本の漫画作品、またそのアニメ作品である。2014年26号より『週刊少年ジャンプ』で連載を開始。2019年34号まで全250話が掲載された。アニメは「火ノ丸相撲」製作委員会のもと、GONZOがアニメーション制作を担当し、2018年10月から2019年3月にTOKYO MXにて全24話を放送。単行本は全28巻、ノベライズは3冊出版された。『火ノ丸相撲』を読んだ影響で相撲を始める小中学生も多かった。
『少年ジャンプ』作品として史上初めて大相撲に懸賞が出された。2016年5月から日本相撲協会公式マスコットキャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」とのコラボグッズも両国国技館売店で販売されている。本作は高校相撲編、大相撲編の2部作に分かれている。横綱を志す少年、潮火ノ丸(うしおひのまる)が主人公。高校相撲編は火ノ丸が無名の大太刀高校相撲部に入部するとこから始まる。火ノ丸は小学生時代は相撲で頂点を獲るが、以降中学時代から身長が伸びず、体格のハンデから無名の存在となってしまう。角界入りの身長を満たしていない火ノ丸が角界に入る為の唯一の方法は、体格不問となる「幕下付け出し」を獲得することだった。体格が重要とされる相撲界において、大太刀高校相撲部に入部した小柄な火ノ丸が仲間と共に国宝と呼ばれる強者と戦う姿を描いている。大相撲編ではIH(インターハイ)の活躍によって角界入りの資格を手にし、柴木山部屋へ入門。四股名は「鬼丸国綱(おにまるくにつな)」。高校時代の仲間はライバルとなり、角界の猛者たちと高めあっていく姿が描かれている。鬼丸国綱は横綱を目指し、打倒現横綱「刃皇(じんおう)」を掲げ死闘を繰り広げる。

大相撲編からは「選手」は「力士」へ、「試合」は「取り組み」と表記され、名前も四股名となる。

『火ノ丸相撲』のあらすじ・ストーリー

高校相撲編

大太刀高校相撲部始動

国宝「鬼丸国綱」の異名を持ち、小学生横綱として名を馳せていた潮火ノ丸。中学時代は身長は伸びず姿を消していたが、体格差を帳消しにするほどの努力をし、高校相撲に帰ってきた。大太刀高校相撲部に入部した火ノ丸だが、部員は部長の小関信也(おぜきしんや)のみで、道場は不良の溜まり場と化していた。火ノ丸は番長の五條 佑真(ごじょう ゆうま)に道場を賭けた喧嘩を申し込む。火ノ丸は1発で五條を倒し、道場の奪還に成功。自分を負かした相撲に興味を持った五條は相撲部に入る。
3人揃った大太刀高校は地区大会に出場。そこで部員集めや実力の足りなさを実感し、気合を入れ直す。

学園祭で前年度のレスリング王者の國崎千比路(くにさきちひろ)と出会う。お互いに強者の空気を感じ取り、2人の異種格闘技戦が始まる。レスリングの技はどれも火ノ丸には通じず、國崎は背中をついて負けてしまう。相撲の魅力と火ノ丸に惚れ込み、國崎も相撲部へと入部。その試合を見ていた1年の三ツ橋蛍(みつはしけい)も、相撲部へと入部する。

5人揃った大太刀高校は新人戦個人戦に出場する。今年は元横綱大和国(やまとくに)の息子、久世草介(くぜそうすけ)も出場しており圧倒的な強さを見せつけ優勝する。

大会後、火ノ丸と同じ相撲クラブだった辻桐仁(つじ きりひと)が監督としての観察眼をメンバーに披露し相撲部に入部した。一方、自分が補欠になるのではと心配していた三ツ橋だが、辻は肺に疾患があり、選手として戦えないことを知る。三ツ橋には期待していなかった辻だったが本気の覚悟を受け取り、全員を強くしようと誓う。こうして、大太刀高校相撲部の日本一への道が本格的に始まった。

インターハイ千葉県予選開幕

夢の実現のために、強敵と相撲を取る火ノ丸。

1ヶ月が過ぎ、全国大会千葉県予選を迎えた。厳しい稽古に耐えてきた火ノ丸たちは、初戦に柏実業高校と対戦、三ツ橋以外圧勝。優勝候補の石神高校は、強豪である川人高校と初戦で対戦し完勝する。決勝へと駒を進めた大太刀高校は石神高校と対戦する。先鋒戦は三ツ橋対間宮圭一(まみやけいいち)。三ツ橋は決勝まで温存していた八艘飛びを披露するが間宮に対応され負けてしまう。二陣戦は國崎対荒木源之助(あらきげんのすけ)。荒木は柔道経験者であり、土俵上でのレスリングと柔道の異種格闘技戦となった。お互いに持ち技を披露し國崎が勝利する。中堅戦は五條対金森剛(かなもりつよし)。準国宝と言われるほどの実力を持っている金盛に五條は空手の型で応戦。最後は金盛の投げ技で負ける。副将戦は小関対真田勇気(さなだゆうき)。本気でぶつかり合い試合は小関が辛勝。大将戦は火ノ丸対沙田美月(さだみづき)。開始早々、沙田は火ノ丸に攻撃を仕掛けるが、火ノ丸はなんとか耐え、火ノ丸の必殺技が炸裂し軍配が上がる。大太刀高校は千葉県予選を優勝し、全国大会へと進むのだった。

団体戦後に迎えた個人戦。チームは満身創痍で、火ノ丸は右腕を負傷していた。沙田は右肩の亜脱臼により棄権となった。沙田がいなくなった個人戦では優勝は火ノ丸かに思われたが、國崎が立ちはだかる。國崎は柔軟な発想で火ノ丸を翻弄するも、火ノ丸の新技により負ける。勝ち進んだ火ノ丸は小関と試合をする。手の内は出し尽くされ、お互いに迷いなく正面衝突。純粋な力比べとなり、最後は火ノ丸の寄り切りで勝ちを収めた。そして決勝戦、火ノ丸はボロボロになりながらも金盛相手に勝ち、個人戦も優勝し全国を決めた。

千葉予選の激闘を終えて

千葉予選を終え、学校ではすでに横断幕や垂れ幕が飾られていた。堀千鶴子(ほりちづこ)は相撲部の試合に心打たれ、マネージャーに志願。ながれで五條礼奈(ごじょうれいな)もマネージャーになった。祝勝会と歓迎会を兼ねて相撲部は焼肉を食べに行く。辻は全国までにペア特訓を取り入れ、五條のペアを小関に指名した。五條は小関に対し相撲を奪い続けてきた罪悪感からなかなか気合いが入らない。それを小関に打ち明けるが、なんだそんなことかと呆れてしまう。自分の中ではとっくに許していると五條に打ち明け2人は前進した。五條が再び空手の師範に稽古を志願する中、辻と火ノ丸は高校生最強である天王寺獅童(てんのうじしどう)にどうやって勝つか壁にぶつかっていた。
すると柴木山(しばきやま)親方から電話があり、7月の名古屋場所への招待と、力士との合同稽古をつけてもらえると聞かされる。もちろん大太刀高校は全員で名古屋へ向かった。
大太刀高校はプロ相手にも全く縮こまずに稽古ができていたが、火ノ丸だけは違い、自分の技が全く通用しないことに絶望していた。その様子を見ていた元横綱「駿海(しゅんかい)」が火ノ丸に目をつけ技を稽古をする。駿海の周りくどい指導の末、技の習得に成功。名古屋合宿により大太刀高校は「心・技・体」を全て成長させ、全国へと挑むのであった。

全国大会開幕

いよいよ全国大会が開幕された。初日は個人戦予選。予選の段階から国宝達は圧倒的な存在感で確実に勝ち進む。決勝トーナメント初戦、火ノ丸と天王寺が試合をする。天王寺の強さは技と体格だけではなく、選手を研究し、自分が負けない対策をとことん追求するところにある。その最強の高校生に火ノ丸は敗れるのであった。

天王寺戦で火ノ丸は腕を負傷し、大太刀高校は予選を火ノ丸抜きで勝ち進むことに決める。その間、火ノ丸は腕の治療に専念する。大太刀高校の初戦の相手は国宝「大典太光世(おおでんたみつよ)」日景典馬(ひかげてんま)、率いる金沢北高校。去年全国3位の強豪校である。誰もが金沢北校の勝利を期待する中、2ヶ月間の猛稽古により小関と五條は圧勝する。そして中堅戦は國崎対典馬。典馬の武器は長いリーチから繰り出される突き押し。國崎はその技をすぐに見切ってしまい、天才的な格闘センスによって典馬に勝利し、「国宝喰い(こくほうぐい)」の異名を持つこととなる。
火ノ丸も復活し、団体戦3回戦も順当に勝ち進んでいった。

個人戦準決勝で、久世草介と天王寺獅童の試合が行われた。久世が勝利したものの、天王寺も敗北により更に強くなってしまう。
そして全国大会最終日、天王寺率いる鳥取白楼高校と大太刀高校の対戦となった。先鋒戦は小関対榎木晋太郎(えのきしんたろう)。善戦するも榎木の天王寺を優勝させるという強い思いから小関を倒す。二陣戦は三ツ橋対首藤正臣(しゅとうまさおみ)。三ツ橋は首藤の動揺を誘うが同体を取られ、再試合となり負けてしまう。中堅戦は國崎対加納彰平(かのうあきひら)。加納は天王寺に次ぐNo.2と言われている実力者。お互い勝利への執着心がぶつかり合い國崎が寄り切りで勝つ。副将戦は五條対バトムンフ・バトバヤル。五條は空手の型を合わせバトを翻弄、最後は突きで押し出した。大将戦は火ノ丸対天王寺。互いに手の内を知り尽くしており、次の手を読んでは読まれてを繰り返し、火ノ丸の必殺技で勝利。そして団体戦決勝へと進んだ。

団体戦決勝の相手は、大きさを武器とする栄華大附属高校。更には今年は国宝「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の久世がいる。先鋒戦は國崎対兵頭真磋人(ひょうどうまさと)。兵藤は國崎の実の兄、兵頭の強さは大きさに加え、身体能力とトリッキーさにある。最後は國崎の手の内を読んだ兵藤が勝利。二陣戦は辻対澤井理音(さわいりおん)。準決勝にて三ツ橋は足を怪我してしまい、監督であった辻が公式戦に初出場。辻は肺に疾患を抱えており、勝負は20秒以内に終わらせなければならなかった。同体を取られ再試合となるも、辻の華麗な頭捻りで1秒で決着が着いた。会場は大歓声、投げられた澤井ですら驚いた。中堅戦は五條対四方田尽(よもだじん)。四方田は栄華大付属の部長である。天王寺と加納が賞賛するほどの実力者。四方田は自分の体型を生かした吊り出しで勝利。副将戦は小関対ダニエル・ステファノフ。ダニエルはブルガリア出身の選手。横綱大和国に憧れて日本へ来た。お互いが尊敬する選手への気持ちの差で小関は勝利した。大将戦は火ノ丸対久世。突き押しで土俵際まで持っていくが、久世は一発で全てを逆転。火ノ丸は怯むことなく前へ進み組み合い、互いの頭の中で攻防が繰り広げられた。最後は執念で火ノ丸は久世を投げた。会場は大歓声、大太刀高校は団体戦を優勝したのである。

それぞれの道

全国大会で優勝を果たした大太刀高校は新聞や雑誌、他校からの合同稽古など大きく変化があった。火ノ丸は全国大会で功績が賞賛され、全日本相撲選手権大会の出場、3位の結果を残し、「3段目付け出し」の権利を得た。体格不問とする権利で火ノ丸は大相撲への切符を手に入れた。しかし、その付け出しの権利は1年間のみ。火ノ丸は大太刀高校を辞めなければならなかった。

火ノ丸は大太刀高校相撲部のメンバーから送別相撲を行い、それぞれの道を歩み出すのであった。

大相撲編

大相撲から2年後

国宝達が激闘を繰り広げた全国大会から、火ノ丸は鬼丸(おにまる)という四股名になり、大相撲の舞台へと進んだ。柴木山部屋に入門した鬼丸は幕内に昇進するも取組中に腕を負傷し、長期休場となる。その後幕下まで陥落するが2年後に幕内に再び昇進する。名古屋場所にて横綱刃皇は44度目の優勝を果たすと、次の場所で優勝したら引退すると突然宣言する。周りは動揺をするがその言葉を横綱は撤回せず名古屋場所は終幕した。

名古屋場所が終わり、蟹江(かにえ)先生と五條と礼奈が火ノ丸の元にきた。蟹江先生は鬼丸の定期メンテナンス、五條はスポーツ医療として蟹江先生に弟子入りし付き添い、礼奈は鬼丸に会いに来た。周りの気遣いにより、火ノ丸と礼奈は無理やり散歩に行かされる。そんな時に駿海が倒れたと辻から電話がきて、鬼丸と礼奈は急いで病院へ向かった。駿海に九月場所で優勝すると誓った帰りに刃皇夫妻に出くわした2人。鬼丸と刃皇が相撲の話をする中、礼奈は刃皇の妻、由美から力士の嫁の心構えを学ぶ。そして、鬼丸と礼奈は互いに思いをぶつけ交際に至るのだった。

刃皇の優勝を阻止するため、大和国と大景勝(だいけいしょう)による部屋の垣根を超えた強者たちだけの、合同稽古が開始された。その合宿中に柴木山部屋の薫丸(かおるまる)が蜻蛉切(とんぼきり)に、足を負傷させられる事件が起きた。蜻蛉切の態度はとても悪く、その場で暴れたが小関によって鎮静化された。1週間の短い合宿だったが、鬼丸達は成果を感じつつ、不完全な形で終了するのであった。

本場所を見れない地方の人達に向けて、大相撲の魅力を伝える地方巡業が始まった。取り組みでは、蜻蛉切対鬼丸。やる気のない蜻蛉切に対し、鬼丸は苛立ち、相撲に対しての覚悟を見せつけ勝利を収めた。
最後に童子切(天王寺獅童)対刃皇である。いくつものスタイルがある刃皇に対し、童子切は策を練って臨んだが童子切の知らないスタイルにより敗れた。
そして、巡業も終わり九月場所が始まる

九月場所開幕

九月場所が始まった。鬼丸の初戦の相手は大典太(日景典馬)。大典太の武器である長いリーチからの張り手に鬼丸はひたすら耐え、互いに廻しを引き、水入りもするが、脅威の粘りで攻撃を凌いだ鬼丸が白星を上げる。
しかし、あまりにも自分を痛める鬼丸に、れいなも周りも心配していた。鬼丸の2戦目は刃皇。鬼丸は全てを出し尽くせれば勝てると思っていたが、全く歯が立たない、ましてや自分の相撲に自信さえ失ってしまっていた。刃皇には完敗し、続く数珠丸戦もあっという間に黒星をつけてしまった。自信を失った鬼丸を見たれいなや元大太刀高校相撲部からの声援を受け、再び鬼丸は土俵へと立つ。1勝2敗出迎えた4回戦目、相手は大般若(兵藤真磋人)、観客や解説からは常にバカ呼ばわりだが実際強い。相撲を楽しむことを思い出した鬼丸は白星をつける。今場所は国宝達が激闘する。童子切対三日月(沙田美月)は接戦の末、童子切が白星、草薙(久世草介)対大包平(加納彰平)は大包平の圧勝。刃皇対大典太は張り合うも刃皇が白星となった。鬼丸の次の相手は金鎧山。家族のために相撲を取る金鎧山に対し、れいなへの愛で鬼丸は白星を上げた。鬼丸の次の相手は草薙だった。インターハイにて激闘をした2人だったが大相撲にて更に高みでぶつかり合うこととなる。鬼丸は右下手が使えなかったが、この取り組みで完全復活、互いに持てる全てを尽くし鬼丸は草薙に白星を上げる。童子切対大包平の全勝対決は、打倒天王寺という気持ちで挑み、ついに童子切に白星を上げた。しかし、この一戦で童子切は足を負傷してしまう。万全の童子切とやることを楽しみにしていた刃皇は大包平にイライラが隠せずにいた。刃皇対冴ノ山。横綱を本気で目指すという気持ちから刃皇に今場所初の黒星をつけた。厳密にいえば金星ではないが、それだけの価値があり、会場には座布団が舞った。今場所もついに8日目を迎え、大包平対大典太の取り組みが行われた。大包平は人を傷つけることに躊躇がなくなっており、大典太もやむを得ず倒れ大包平に白星が上がった。鬼丸対童子切。足を負傷している童子切は無理やり土俵に上がる。鬼丸に敗れた後、翌日童子切は休場届を提出。11日目、鬼丸対大包平。大包平は鬼丸との取り組みで余裕がなくなっていたことに気づかされ、鬼丸に敗れた。刃皇対三日月。刃皇は三日月を強者と認め、本気で立ち合い白星をとった。次の日、鬼丸対三日月。三日月は鬼丸にここまで成長させてくれたことに感謝をしつつ敗れた。

千秋楽前夜

千秋楽前夜、鬼丸と礼奈は五條家に結婚の挨拶に来た。鬼丸は記者会見で公開プロポーズをしてしまっていた。礼奈の父親は反対する理由はないというが、力士としてはいつまで続けられるのかを問う。力士は怪我をする可能性がとても高く、新婚早々介護生活の可能性もある。その覚悟が礼奈にはあるのか、今一度覚悟を聞いた。鬼丸の答えは「そうなった時にまた考えます!2人で笑顔になれる道を!」だった。相撲で笑顔になれる道を目指すと誓い、親からの応援をもらうのだった。

千秋楽

千秋楽にて鬼丸はついに太郎太刀(小関信也)と取り組むこととなる。互いに強くなったことを証明し、体をぶつけ合い、鬼丸に白星が上がる。大相撲で当たるまでは口を利かないと決めていたがここで久々に会話をするのだった。そして、刃皇は草薙に惜敗し4人によるトーナメントが行われた。刃皇の相手は同部屋の大包平、調子を上げていた刃皇に白星がついた。鬼丸の相手は同部屋で兄弟子の冴ノ山(さえのやま)。互いに手の内を知り尽くす2人は全力でぶつかり合い、鬼丸に白星が上がる。冴ノ山に激励をもらい鬼丸は優勝をかけて再び刃皇に挑む。

刃皇戦、鬼丸は誰よりも相撲を楽しんだ。自分は相撲の神に嫌われていると思いながらも鬼丸は刃皇よりも堪能した。そして、鬼丸は自分が小さい体だったからこそたどり着いた強さを母親に感謝し刃皇を投げ飛ばし優勝するのだった。
最後に刃皇はこれからの相撲界に更なる楽しみを見出し、引退を撤回した。

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