ゼファー／ゼット（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ゼファー（ゼット）の概要

ゼファー（通称：ゼット）とは映画『ONE PIECE FILM Z』に登場するキャラクターであり、かつて海軍大将を務めていた元軍人である。同期であるセンゴクやガープ、つるなどと共に大海賊時代を駆け抜けてきた。家族にも恵まれていたが、ある時ゼファーに恨みを抱く海賊によって妻子を殺されてしまい、大将を辞した。

その後は後進育成のために多数の海兵たちを厳しく指導し、「すべての海兵を育てた男」と呼ばれるようになる。しかしまたもや悲劇が彼を襲ったのである。一人の海賊によって教え子たちが乗った船が襲撃され、二人を除いて全滅してしまったのだ。更に自身も右腕を斬り落とされるという重傷を負う。
そしてその海賊が「王下七武海」に選ばれたことを知ったゼファーは、海軍を抜けて「NEO海軍」を創り、海賊を殲滅させ始めたのだった。

ある時麦わらの一味によって救われたゼファーだが、彼らが海賊だと知ると猛烈に怒りだし、ルフィを一方的に叩きのめす。そして全ての海賊たちを殲滅させるべく、噴火によって新世界を潰そうと暗躍し始めるのだった。

ONE PIECE FILM Z（ワンピース フィルム ゼット）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE FILM Z』（ワンピース フィルム ゼット）とは、海賊を題材にした少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）を原作とした劇場版。『ONE PIECE』の劇場版第12作品目で、2012年12月に公開された。総合プロデューサーを原作者の尾田栄一郎が務めたこと、劇場版シリーズ初の新世界編が舞台の作品だったこと、主題歌に海外歌手のアヴリル・ラヴィーンを起用したことなど、日本だけでなく世界から注目を集めた作品である。

ゼファー（ゼット）のプロフィール・人物像

異名：黒腕のゼファー、全ての海兵を育てた男
通称：Z（ゼット）
年齢：享年74歳
肩書き：元海軍本部大将 → NEO海軍総帥
所属：海軍本部 → NEO海軍
所属船：ホワイトタイガー号
覇気：武装色 見聞色
武器：バトルスマッシャー
武術：六式
出身地：とある軍港の町
好物：シェリー酒
CV：大塚芳忠／鈴木真仁（幼少期）

ストーリー中は74歳という高めの年齢を感じさせないほど筋骨隆々とした姿をしており、力も強い。しかし心肺機能が低下している為、長時間の戦闘は困難である。
海軍大将を務めていた際には敵を完全に滅することはせず、どのような人物であっても生きたまま投獄させるなど「正義」を重んじた真っ当な人物だった。しかし一人の海賊によってほとんどの教え子と右腕を失い、船を襲った海賊が七武海に選ばれた事がきっかけで群を抜けた後は、一般人の犠牲もいとわない残忍な性格に変貌してしまった。

一方教え子たちからは非常に慕われており、すべてを投げうってゼファーについてきたアインやビンズ、踏みとどまるよう諭すクザン／青雉のほか最後の戦いでは涙を流している海兵も多くみられている。

ゼファー（ゼット）の能力

黒腕のゼファーの異名を持つほどの覇気遣い

ゼファーは悪魔の実を口にしておらず、自らの肉体を武器として活躍してきた人物である。34歳で武装色の覇気を極め、強大な覇気を纏った両腕で戦う姿から「黒腕のゼファー」との異名が付けられた。海軍を辞めた後は彼はゼファーではなく「ゼット」を名乗っている為、海軍在籍時のみ使われた異名となっている。

スマッシャーによる攻撃

右腕を失ってしまったゼファーが装着しているのが、海楼石によって造られた巨大なスマッシャーである。通常の殴打による攻撃の他、マシンガンやビームとしての機能も内蔵している。威力はすさまじく、巨人族を吹っ飛ばすほどだった。

優れた指導能力

歪んでしまう前のゼファーはガープに「誰よりも海軍の正義を信じた男」と言われる程にまっすぐな人物だった。妻子を殺されたショックから大将の座を辞してしまったが、その後は後進の育成の為多くの海兵に様々な指導を行っている。
彼の教え子の中には後の海軍大将を務めた黄猿や青雉といった有能な人物も含まれており、ゼファーの指導能力が非常に高いことがうかがえる。

作中黄猿／ボルサリーノと戦闘を行っているシーンがあるが、この際ゼファーは「能力に頼りすぎるなと教えたはずだ」などと発言していた。

ゼファー（ゼット）の来歴・活躍

ゼファーの過去

海軍大将として「正義」を貫いてきたゼファーは、たとえどのような悪人であろうとも命を奪うことなく投獄するなど、まっすぐな人物だった。しかし彼に恨みを抱く海賊の報復によって愛する妻子を失ってしまう。大将の座を辞したゼファーは後進の育成のため数多の海兵を厳しく育ててきたが、その教え子たちも海賊によってアインとビンズの二人を除いて全滅させられ、自身の右腕も失ってしまうのだった。

不信感を募らせていくゼファーだが、教え子を殲滅した海賊が「王下七武海」に選ばれたと知ってついに限界を迎える。海軍を抜けて生き残った教え子二人と共に「NEO海軍」を立ち上げると、総帥Z（ゼット）として海賊狩りに明け暮れるのだった。

ゼファーはすべての海賊たちを殲滅させるため、超巨大な噴火「グランリブート」を発動させようと画策する。彼の危険な思想を野放しにできない海軍と対立することになるが、心肺機能の低下によって劣勢に立たされてしまった。彼は「グランリブート」発動の鍵となる「ダイナ岩」を破裂させることによりその場を逃れた。

NEO海軍総帥ゼット

漂流中麦わらの一味によって救われたゼファーだったが、彼らが海賊だと知ると態度を一変させ襲い掛かる。「海賊王」を目指すというルフィを圧倒的な力を持って叩きのめした。一度は逃げられてしまうものの、別の場所で再び麦わらの一味とまみえて再戦を受ける。しかしまたもやルフィを倒したゼファーは、彼の宝物である麦わら帽子を奪っていくのだった。

途中かつての教え子クザンと再会したゼットは彼から引き留められるも、「もう止まれない」として制止を振り切る。そして「グランリブート」の総仕上げとして訪れたピリオ島で、麦わらのルフィと三度目の対決を行うのだった。

ルフィによってスマッシャーを破壊されたゼファーは、かつての異名「黒腕のゼファー」を体現するように素手による壮絶な殴り合いを繰り広げる。最後はどんなに倒れても食らいついてくるルフィのパンチを受けて倒れ、満足した表情を浮かべる。

そこへ麦わらの一味やゼファーをもろとも消し去ろうとする海軍大将黄猿／ボルサリーノが艦隊を率いて現れた。

ゼファーの最期

麦わらの一味を逃がすと決心したゼファーに対し、アインとビンズは必死で止めようとする。しかしクザンは能力を使って氷の壁を創り出し、彼の最期の晴れ舞台を用意したのだった。かつての教え子ボルサリーノと対峙し、身体を貫かれる重傷を負いながらも、黒腕を振るって海兵たちを次々に叩きのめしていく。かつての教え子たちは涙を流して、彼の事を想っていた。

ゼファーの死後、アイン・ビンズ・クザンによって彼のスマッシャーを墓標にした墓が建てられ、そこにはゼファーが好んでいたシェリー酒が飾られていたのだった。

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