サイバーパンク2077(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイバーパンク2077』とは、「CD Projekt RED」開発のオープンワールド型アクションロールプレイングゲーム。舞台は巨大企業に支配された2077年のナイトシティ。機械技術の進歩で身体改造が一般化した未来世界を主人公であるV(ヴィー)が生き抜いていく。
『サイバーパンク2077』は『Cyberpunk』『Cyberpunk 2.0.2.0』に続くシリーズ第2版にあたる作品となる。当初はパグが多く発生したが徐々に改善され、最終的な売上本数が2000万本を突破するなど好評を博した。

『サイバーパンク2077』の概要

『サイバーパンク2077』とは、2020年12月10日に「スパイク・チュンソフト」から発売されたオープンワールド型アクションロールプレイングゲーム。開発元は大人気シリーズ『ウィッチャー』を手がけた「CD Projekt RED」。東京ゲームショウ2019では実機デモプレイが公開され、日本ゲーム大賞2019ではフューチャー部門を受賞するなど発売前から注目された。
発売後は全世界の多くのネットユーザーから支持を集めたことがきっかけで、『サイバーパンクエッジランナーズ(アニメ)』の発売に続くことになる。本作の主人公V(ヴィー)は外見や能力をプレイヤー自身が選択可能。出自に関してもストリートキッド・ノーマッド・コーポレートの中から選択し、ストーリー変化に影響するなど自由度が高い。
物語の舞台であるナイトシティは巨大企業に全てを管理された暗黒都市。物語はメインクエストとサブクエストに分かれており、様々な裏家業を請け負うVは目の前に立ちはだかる敵との会話や暴力・金品による取引などの駆け引きを通じ、過酷な世界を生き抜いていくことになる。
本作の目標はVの成り上がりだが、途中で成り上がるか生きるかの選択を迫られ、エンディング分岐に影響する仕様だ。ジャッキー・ウェルズやエヴリン・パーカーなど立場も考えも違う多くの登場人物と出会い、協力し時には対立しながらもストーリーを進めていく。様々な武器を駆使した迫力のある戦闘や登場人物とのラブシーンなど、ゲーム内の随所に魅力的な要素が多数存在する作品。

『サイバーパンク2077』のあらすじ・ストーリー

Vの成り上がり編

Vの成り上がり編にて、移動中の車内でVがデクスターと会話する場面。

街の裏社会に君臨する大物フィクサーのデクスター・デショーンと面会した主人公V(ヴィー)と相棒のジャッキー・ウェルズの2人。デクスターからの依頼内容はアラサカ社から「Relic」チップを盗み出すことだ。アラサカ社は舞台となるナイトシティの頂点に君臨する日本企業で、世界屈指の民間軍事企業。詳しく話を聞こうとするが、デクスターは本当の依頼者はエヴリン・パーカーという女性であると告白。すぐにエヴリンに面会すると、「Relic」チップがアラサカ社が極秘開発した不老不死に関係する生体チップであることを知る。Vとジャッキーは早速アラサカ社のヨリノブ・アラサカからチップを盗み出すことにした。

アラサカタワー侵入編

アラサカタワー侵入編にて、ヨリノブ(左)が父親・サブロウ(右)の殺害を試みる場面。

アラサカタワーに侵入したVとジャッキーは、目的の「Relic」チップを盗み出すことに成功。直後にアラサカ社の創始者サブロウ・アラサカと彼の息子のヨリノブ・アラサカの親子喧嘩が発生する。物陰で息を潜めるVとジャッキー2人の目の前で、サブロウがヨリノブに殺害されるという事態に陥った。直後にアラサカ社のトップはヨリノブとなり、Vとジャッキーはサブロウ殺害の濡れ衣を着せられることになる。アラサカ社の警備に追われながらもチップを死守しようとする2人だが、逃走中に相棒のジャッキーが重傷を負い命を落としてしまう。最期にジャッキーは2人で成り上がってメジャーに行く夢をVに託した。

Vの死亡編

Vの死亡編にて、Vがデクスター(右)の制裁を受けて殺害される場面。

Vは相棒のジャッキーを失いながらも、命からがらデクスター・デショーンの元に戻ってきた。Vは損傷した生体チップ(Relic)を頭の中に保存した状態で、突然「俺の平穏を脅した」とデクスターに撃たれ一度目の死を迎えることになる。Vに制裁を加え殺害したのは、デクスター自身がアラサカ社に盾突く恐怖を知っているからだ。Vの死を確認したデクスターはアラサカ社にVを容疑者として差し出すことを決意する。

Vの復活&Relicの正体編

タケムラとの出会い

Vの復活&Relicの正体編にて、Vはタケムラに救出される。

意識を永遠に失ったはずだったVが目覚めたのはゴミ捨て場だった。Vは脱出を試みたが目の前に現れたデクスター・デショーンに引きずられていく。デクスターが向かった先で待ち受けていたサブロウ・アラサカの元用心棒であるゴロウ・タケムラは、突然デクスターを殺害しVを救出した。V救出の理由はサブロウの死の真実を白日の元に晒し、ヨリノブに復讐することへの協力を仰ぐ為だ。自分を救った真意を理解したVの協力を得たタケムラは、Vを医者に診せる為に車を走らせた。途中でギャングの襲撃に遭い、Vは再び眠りにつくことになる。

ジョニーが語ったV復活方法とRelicの正体

Vの復活&Relicの正体編にて、ジョニーがVの前に姿を現した場面。

次に目覚めた時に現れた者こそ、Relic内に保存されていたジョニー・シルヴァーハンドである。ジョニーが脳内に現れたのには理由があり、Relicが死亡したVを空の容器と認識しジョニーの人格と融合させたのだ。ジョニーは50年前にソウルキラー(記憶痕跡)を取り出され、神輿と呼ばれるサーバー空間に保存されていた人物だったことが判明する。Relicとはジョニーのソウルキラーを、別の肉体に移す為に使用する高性能チップだったのである。2人の人格が共存することでVは復活したが、いずれはVの人格がジョニーに乗っ取られることが本人によって語られた。当初はVに成り代わることを画策したジョニーだったが、意識が融合していく中でVを救いたい心情に変化。彼曰くVを救う方法はRelicの設計図を入手し、チップを取り除くことだった。

エヴリン救出編

エヴリン救出編にて、Vとジュディによってエヴリンは変わり果てた姿で発見される。

デクスター・デショーンの裏に、エヴリン・パーカーという女性が見え隠れしていた。Relicを外す手がかりを得るため、エヴリンの居場所を探すことになったV。だが、後に彼女が人間ではなく肉体を貸すような存在で、単なるドールガールであることが判明する。エヴリンもまた別の人物からの依頼を受け、Relicを横流ししようとしていたに過ぎなかったことも明らかになる。
最終的にエヴリンはVにより発見されるが、ドールガールとしての機能を失い悪徳ギャングBD(ブレインダンス)に売られた後、悲惨な最期を迎えた。エヴリンの記憶をBDで解析した結果、ギャング「ヴードゥー・ボーイズ」がエヴリンにRelicの依頼を出した人物と関係している可能性が浮上する。Vは更なる手掛かりを得ようと「ヴードゥー・ボーイズ」ボスのママン・ブリジッドに接触を試みた。

ジョニーの記憶編

ブリジッドの目的とオルト・カニンガム襲撃

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