ひとりぼっちの○○生活(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ひとりぼっちの○○生活』とは、カツヲによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。
極度の人見知り少女・一里ぼっちは、小学校までの唯一の友達・八原かいと交わした「中学卒業までにクラス全員と友達になること。できるまで絶交する」という約束のために友達を作ろうとする。しかし、コミュ障のぼっちには前途多難だった。約束から逃げてばかりのぼっちだったが、教室の前の席の少女・砂尾なことの出会いが、次第にぼっちを変えていく。脱ぼっち系日常コメディ。

『ひとりぼっちの○○生活』の概要

『ひとりぼっちの○○生活』とは、日本の漫画家であるカツヲによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。アニメ制作はC2Cが担当している。
アニメは2019年4月から放送を開始。監督は『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』『赤髪の白雪姫』など、様々な作品で演出を務めた安斎剛文、シリーズ構成・脚本は『たまこまーけっと』『こみっくがーるず』『ラブライブ!The School Idol Movie』などの脚本を担当した花田十輝が担当している。
原作者、カツヲは代表作『三ツ星カラーズ』で有名な漫画家である。原作は2013年9月27日よりKADOKAWAの漫画雑誌『コミック電撃だいおうじ』にて連載。2014年11月には単行本第1巻が発売された。

極度の人見知り少女・一里ぼっち。ぼっちは小学校時代の親友と交わした「中学卒業までにクラス全員と友達になること。できるまで絶交する」という約束を守るために友達作りを始めるが、コミュ障なぼっちには前途多難だった。約束を諦めかけていた時、ぼっちは教室の前の席の少女・砂尾なこと出会う。なことの交流は、ぼっちを少しずつ前向きに変えていく。脱ぼっち系日常コメディ。

『ひとりぼっちの○○生活』のあらすじ・ストーリー

極度の人見知り・ぼっちの初めての友達

極度の人見知り少女・一里ぼっち(ひとりぼっち)は小学校時代の親友・八原かい(やわらかい)と「中学卒業までにクラス全員と友達になること。できるまで絶交する」という約束をする。しかしコミュ障のぼっちは、入学式の日の最初の自己紹介から失敗してしまう。落ち込むぼっちだが、教室の前の席の少女・砂尾なこ(すなおなこ)になんとか声をかけることに成功する。なこはぼっちの「友達になりたい」という真っすぐな思いを受け、ぼっちの最初の友達になった。

その後、ぼっちはなこのことを怒らせてしまうが、なぜ怒っているのかが分からず戸惑う。そんなぼっちを心配してクラスの副委員長・本庄アル(ほんしょうある)が相談に乗る。そこで分かったのはぼっちがかいの話をしたからであった。なこは自分と友達になったのはかいとの約束を守るための手段だと思ったのだ。ぼっちはなこも大事な友達の1人であることを一生懸命伝え、騒動は一件落着する。

本庄アルと仲良くなりたいぼっち

アルのおかげでなこと仲直りできたぼっちは、アルと一緒に帰りたいと思いながら声をかけられないでいた。なぜならアルはクラスの人気者でいつも誰かと一緒にいたからだ。一方、アルもぼっちから声をかけられることを待っていた。実は小学生時代までは周りから残念と言われるほど失敗をしてしまうキャラで、中学から完璧な女子としてデビューしており、ぼっちとは共通点があったのだ。

ぼっちの様子を見ていたなこは助け舟を出し、アルにチョップをして声をかけるきっかけを作る。そして3人は一緒に下校し、仲を深めることとなる。

ぼっちに振り回される友人たち

ある日、なことアルはぼっちの家に遊びに行くことになる。しかしアルはテニス部に行かなくてはならなくなり、なこが1人でぼっちの家に向かうこととなる。なこを迎え入れたぼっちはくまの着ぐるみで登場したり、事前に作った台本で会話をするなど、なこの想像をはるかに上回る状態だった。そんな気合いを入れすぎたぼっちは高熱を出し、翌日学校を休むことになる。

学校ではアルがぼっちの家に行くという約束を果たせなかったことを心配していた。しかしなこはそれよりも、ぼっちから届くメールを心配する。そこには一日一緒にいないだけで忘れられてしまうのではないかという思いが詰まった、自分の存在をアピールする内容が書かれていた。

放課後、なことアルはプリントを渡すためにぼっちの家を訪れる。「覚えていますか?」と言うぼっちに「初めましてですよねー?」とからかうなこ。ぼっちは泣きそうになるが、アルがなこにからかわないよう注意し、ほのぼのとした空気が3人を包むのだった。

忍者好きなソトカ・ラキター

ぼっちが次に話すこととなった相手は金髪蒼眼のソトカ・ラキターだ。彼女はぼっちの行動を見て忍者だと思い、話しかけたくて仕方がなかった。しかしぼっちに忍者でないと一蹴され、ソトカは大きなショックを受ける。彼女は忍者に対して強い憧れを持っていたため、ぼっちが忍者でないことを知りひどく落ち込み、いつもの輝きも一切無くなってしまう。

そこでぼっちはある作戦を思いつく。「忍者ではないけど友達になってほしい」と書いた手紙で手裏剣を作り、それをソトカに当たらないように投げて読んでもらうというものだ。しかしぼっちの投げた手裏剣はソトカの頭に当たり、ソトカは手紙の内容を「実は忍者なんだよ」というメッセージとして受け取ってしまう。そして友達ではなく、弟子としてぼっちと過ごすこととなるのだった。

ぼっちはどうにか弟子ではなく友達になりたいと考えるがなかなかうまくいかない。そんな状況を見ていたなことアルも悩んでしまう。そして思いついたのが、何か忍術を教えて「免許皆伝」と伝えて師弟関係を終わらせる計画だった。
その後、ぼっちが忍者っぽいことを教えるとソトカはすぐにマスターしてしまい、「免許皆伝」と伝えてもなかなか納得してくれない。そこでアルは「忍者ビーム」という技を伝授しようとするが、ソトカから「残念」だと言われて大笑いされる結果となった。

押江照代先生の勘違い

テストで赤点を取ったなこは、補習と再テストを受けるためぼっちと一緒に下校することができなくなってしまう。それにショックを受けたぼっちは「爆笑ぼっち塾」という塾を開校する。ぼっちから借りたノートでやる気を出したなこは、再テストで75点を獲得し補習を終わらせた。

そんななこに対して苦手意識を持った教師がいた。彼女の名前は押江照代(おしえてるよ)。照代はなこのことを怖がっており、テストを返すのも一苦労だった。そんな中、ぼっちがいつもなこと一緒に行動していることに着目した照代は、ぼっちがソトカから「師匠」と呼ばれていることにも気づく。そして「クラスのみんなと友達になりたい」というぼっちの言葉を「舎弟にしたい」と考えているのでは、と勘違いするのだった。

八原かいとの再会

一学期も終わりを迎えることとなり、ぼっちは友達作りのラストスパートをかけるが全くうまくいかなかった。幼馴染のかいと仲直りができないことに落ち込むぼっちに、なこたちは夏休みにたくさん遊ぼうと声をかける。

夏休みに入り、ぼっちたちはプールやカラオケに遊びに行く。友達との楽しい時間を過ごしていたぼっちだが、カラオケでかいの姿を発見。ぼっちは声をかけに行くが、かいは約束通り無視をする。そんなかいに対し、ぼっちは友達ができたことやクラス全員と友達になって仲直りすると話す。

その後、かいは新しい友達のところに戻り、泣きながら「ぼっちに嫌われてなかった」と言う。かいも自分が決めた約束についてひどいと思っているところがあり、ぼっちのことをずっと心配していたのだった。

風紀委員の倉井佳子

二学期が始まり、ぼっちは友達作りを再開する。そんな中、ぼっちが友達になりたいと思ったのが風紀委員の倉井佳子(くらいかこ)だ。彼女は委員の仕事柄、服装が乱れたりしていると指摘をしてくれる人物で、ぼっちはわざとリボンを忘れて話しかけてもらおうとして怒られるという経験があった。しかし佳子は友達を作らない主義を貫き通しており、ぼっちに対しても対応は変わらなかった。

ある日、ぼっちは佳子と教室で2人きりになり、なぜ友達を作らないのか質問する。すると佳子は、友達を作ると隙ができてしまって完璧な人間になれない、1人でも強い人間になることを望んでいることをぼっちに話すのだった。

その後、ぼっちと佳子の仲を良くしようと動いたのはアルだった。彼女はぼっちに自分たちを佳子に紹介してほしいと提案する。そして丁度良く佳子が現れたため、ぼっちは佳子にアルたちを紹介することとなる。一通り紹介を聞いた佳子だが、やはり友達を作らない主義は変わらず、ぼっちはまた新たな作戦を考えることとなる。

1週間後、ぼっちは校外学習のカレー作りの班に佳子を誘う。最初は気乗りしなかった佳子だが、強い人になるためには誰かのサポートもできるようになることが必要と考え直し、ぼっちと一緒にカレーを作ることにする。校外学習当日になると、佳子はやる気満々で登場しぼっちやなこたちのサポートを行うのだった。

ぼっちと同じ悩みを持つ小條咲真世

二学期が終わりを迎える頃、ソトカはぼっちに師弟関係から友達になってほしいことを伝える。その様子を見ていたアルは密かに連絡先を交換していたかいに「友達が2人もできた」と報告するのだった。

そして迎えた三学期、ぼっちは地獄のクラス替えが迫っていることに気づく。どうにかしてクラス替えを阻止したいぼっちはあらゆる計画を考える。そんなぼっちと同じようにまだ友達がいない人物がいた。彼女の名前は小條咲真世(おじょうさまよ)と言い、名前の通りお金持ちのお嬢様であった。真世はぼっちがクラス替えを阻止することを考えていることを知り、学校を買収してクラス替えを辞めさせようと提案する。

その後、真世はぼっちに頼られたいという一心で千羽鶴代行サービスというアルバイトを紹介し、ぼっちは500円の報酬をゲットする。そして真世と一緒に購買部へ向かい学校を買収しようとするが、500円で買収できるはずもなく100億円くらいは必要だと聞く。ぼっちはそれを聞いてアルバイトを継続し、真世も千羽鶴を折る仲間となった。

しかしクラス替えがないことが発覚し、真世はぼっちから離れていく。そんな真世と友達になりたいと思っていたぼっちは、真世も誘ってプリクラを撮りに行く。これに真世は嬉しくなり、両親にプリクラを送って少し寂しい思いもしていることを吐露することができたのだった。

中内柄音の卒業に号泣するぼっち

卒業生の胸元に花をつける重役を担ったぼっち。相手は中内柄音(なかないからね)という3年生だ。ぼっちは柄音と数分しか話していないが、卒業式当日になると「中内先輩、卒業してしまいました」と号泣するほど悲しんでいた。

その後、1年生の修了式が終わると、ぼっちはなこたちと一緒にパンケーキを食べに行く。そして最初に友達になってくれたなこに、ぼっちは感謝の気持ちを伝えるのだった。

『ひとりぼっちの○○生活』の登場人物・キャラクター

主要人物

一里ぼっち(ひとり ぼっち)

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@keeper

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