かくりよの宿飯(やどめし)のネタバレ解説・考察まとめ

『かくりよの宿飯』とは、富士見L文庫より刊行された友麻碧のキャラクター小説。イラスト担当したのはLaruha。2018年には2シーズンに渡ってアニメ化された。アニメの制作はGONZO、監督は奥田佳子が務めた。
あやかしを見ることの出来る女子大生の津場木葵がかくりよにある老舗宿「天神屋」の大旦那を名乗る鬼神に連れ去られたことをきっかけに、料理の腕を活かして小料理屋を切り盛りしていく。料理を通してあやかしとの仲を深めていく様子が見どころとなっている。

草原や田畑に現れる不思議な動物。晴れの日はおとなしいが、雨風の強い日に暴れる。雷の別名とも言われる。冬場は穴の中に棲んでいる。ここかくりよでは、天神屋の地下にこもって研究開発に余念がない砂楽博士の事。めったに地上に出ることはなく、寝食を忘れて研究することもある。
研究内容を話すときは、とても饒舌になる。

狛犬(こまいぬ)

獅子や犬に似た日本の獣。想像上の動物で、神社や寺院の入り口の両脇に置かれることが多い。ここかくりよでは折尾屋の旦那頭を務める乱丸のこと。

夜雀(よすずめ)

スズメのように「ちっちっちっ」と鳴き声をあげながら、夜に現れる妖怪。山道を歩いている人の前後をついて来る、不吉な妖怪と言われる。うかつに捕まえると、夜盲症になると言われる。ここかくりよでは、折尾屋で雑用をしている、少年のあやかしである。

火鼠(ひねずみ)

火鼠(かそ、ひねずみ、ひのねずみ)。中国に伝わる怪物の一種。火光獣(かこうじゅう)と呼ばれることもある。南の果てにある火山の炎の中の、不尽木(ふじんぼく)と言われる燃えない木の中に棲んでいるとされている。ここかくりよでは、折尾屋で若女将を務める、ねねのことである。
ねねの曽祖父の遺言は『我が火鼠一族の男は、人間の女を娶(めと)れ』だった。これは人間の女を娶ると、あやかしの格が上がる。と言う言い伝えから来ているという。

鶴童子(つるどうじ)

鶴の姿をした妖怪。穏やかな性格で、太公望(*)と仲が良い。ここかくりよでは、折尾屋の板前を務める黒鶴の戒と白鶴の明の双子である。料理の腕は確かで、葵も味を認めている。

*:太公望(たいこうぼう)とは古代中国の周の軍師、呂尚(りょしょう)のこと。後に斉の始祖となる。

雨女(あめおんな)

雨を呼ぶと言われる日本の妖怪。雨を呼んで迷惑とされる場合もあるが、田植えの時期など、雨を呼んで人々を助ける妖怪ともされる。雨神の1つとされることもある。ここかくりよでは、大富豪のお嬢様で、我が儘な性格の雨女である。

天神屋(てんじんや)

隠世(かくりよ)の北東に位置する“鬼門の地”に店を構える老舗宿。
長い歴史を持ち、隠世(かくりよ)一の温泉を目当てに訪れるあやかしは多い。
豪華客室『大椿の間』や、一年で十二種の品書きを持つ『天神会席』など多くの名物がある。
『異世界旅立ち贅沢プラン』などの宿泊プランも需要に合わせて設けられている。

鬼門中の鬼門(きもんちゅうのきもん)

鬼門の地にある天神屋。その中心にある、“何をやってもうまくいかない”といういわくつきの場所。
これまで多くの従業員たちが、いろいろな事業を展開したが、すべて駄目だった。
閑静な和式の中庭に、古びた茅葺き屋根の民家として建っている。

八葉(はちよう)

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