こみっくがーるず(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『こみっくがーるず』とは、はんざわかおりによる4コマ漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。15歳の女子高校生・萌田薫子、ペンネーム「かおす」は、文芳社のまんが雑誌で4コマまんがを描きながら、ルームメイトの恋塚小夢、先輩まんが家の色川琉姫や勝木翼と一緒に、寮生活を送る。カワイイ女の子たちの織りなす日常を覗き見ることができる、ガールズ・シチュエーション・コメディ。

『こみっくがーるず』の概要

『こみっくがーるず』とは、はんざわかおりによる4コマ漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。芳文社の『まんがタイムきららMAX』で、2014年より連載がスタート。2018年にはテレビアニメ化された。監督は徳本善信、アニメーション制作はNexus。まんがのコマ割りで表現されているところが随所にあり、ユニークで飽きさせない。ふんわりした世界だが、思わぬところにギャグがあり笑わせてくれる作品になっている。

15歳の女子高校生・萌田薫子(もえたかおるこ)、ペンネーム「かおす」は、文芳社のまんが雑誌で4コマまんがを描いている。担当編集者である編沢まゆの勧めで、ルームメイトで少女まんが家の恋塚小夢(こいづかこゆめ)、TL(ティーンズラブ)まんが家の色川琉姫(いろかわるき)や少年まんが家の勝木翼(かつきつばさ)と一緒に、寮生活を送るのであった。カワイイ女の子たちの織りなす日常を覗き見ることができる、ガールズ・シチュエーション・コメディである。

『こみっくがーるず』のあらすじ・ストーリー

文芳社女子まんが家寮に入寮

15歳の女子高校生・萌田薫子、ペンネーム「かおす」は、文芳社のまんが雑誌で4コマまんがを描いている。評判が思わしくなく気の弱い薫子のことを心配した、担当編集者である編沢まゆは、まんが家ばかりが集まる女子寮を勧める。薫子はルームメイトの恋塚小夢、先輩まんが家の色川琉姫や勝木翼と一緒に、まんが家生活をはじめた。
薫子は、寮の仲間たちと新宿にある画材屋へ行くことにした。そこで、普段はクールな翼のいつもと違う一面を見せられる。翌日、転校生として新しい学校へ入学した薫子と小夢。社交的な小夢に比べ、内気でクラスに馴染めない薫子を自分の妹のように気遣う琉姫であった。

体調を崩す薫子

薫子は、担当編集者の編沢にネームの考え直しを要求される。まんが家寮の仲間たちに相談しダメ出しを受けながらも、寮母である花園のアドバイスで、画力を上げるためのスケッチ大会をはじめることにした。だが薫子は、ネーム作りに夢中になるあまり、身体をこわしてしまう。夜になって目を覚ますと、花園が薫子のために、夕ご飯を用意していた。ほっとする味に、思わず薫子が 「おいしい」と漏らすと、花園は薫子の家に電話して、味付け教えてもらったのだという。彼女の優しさに薫子は感動した。
後日、文芳社編集部で、編沢にやり直したネームを見てもらう薫子。今、流行っているものは「擬人化」だと気付き、クレープを擬人化した点は認められたが、女子高生がクレープに食べられるシーンを目にした編沢は「完全にボツです」と言ったのだった。

サイン会

あいかわらず、手書き原稿の作業が苦手な薫子。ある日、琉姫の部屋のすみで放ったらかしになっていたパソコンに気付くと、機械オンチな琉姫の代わりに、セッティングをしてあげることに。一方でティーンズラブまんが家の琉姫は、間違った道を歩んでいるのではないかと思い悩んでいた。そんなとき、サイン会の依頼がきてしまう。琉姫は「爆乳」というペンネームなのに、貧乳であることが読者にばれることを気にする。胸の大きい小夢に代役を頼もうとするが、雰囲気が違いすぎた。
サイン会当日。どんな姿でファンの前に出たらふさわしいのか分からなくなってしまった琉姫。ティーンズラブまんがのイメージと違い、子供にしか見えない自分に困り果てていると、寮母の花園莉々香が化粧をしてくれた。
サイン会の会場に集まったファンたちに、琉姫は拍手で迎えられる。ファンひとりひとりに、プロのまんが家らしく接することができた琉姫は、感激して涙を流し、「まんが描いてよかった」と思うのだった。

小夢と翼のデート

夏がやってきた。海水浴に訪れた薫子たちは、水着で盛り上がる。次の日、部屋にこもってゲームに熱中する薫子と翼。小夢と琉姫は、ショッピングだ。翼に対する気持ちの正体と、連載まんがを描くための経験不足について悩んでいた小夢は、翼と遊園地デートすることになるが、そこで意外なコスプレーヤーと出会う。彼女たちは小夢を見た途端、逃げ出した。彼女たちの正体は薫子たちのクラスの担任の虹野と、担当編集者の編沢だったのだ。小夢と翼のデートを陰から見ていた薫子と琉姫、花園が虹野と編沢に声をかけると虹野は素早く姿を消した。そして薫子、琉姫、花園、編沢の4人でデートを見守ることに。
デート中、小夢が悩みについて打ち明けると、翼は「小夢は、そのままでいいんだよ。思いきり楽しんで描けるのが、小夢のいいところなんだから」と励ました。

怖浦と虹野

幽霊を見てしまう薫子。しかしその正体は、先輩まんが家の怖浦だった。怖浦を怖がる薫子だったが、雷雨の日に「人との接し方」について語り合ったことをきっかけに、友達になった。
担任の虹野は、コスプレのことが薫子たちに、ばれていないか心配でならなかった。そんなとき、翼がノートに描いた暗黒勇者の絵を見てしまう。問いただす虹野に、翼は暗黒勇者のどこが好きなのかと切りかえす。暗黒勇者について熱く語る虹野に、「自分が暗黒勇者を描いているウイング・Vだ」と打ち明けるものの、信じようとしなかった。そこでナマ原稿を翼が見せると、虹野は衝撃を受け、ひれ伏した。

メガネ

アシスタントをするため怖浦の部屋にきた薫子は、怖浦も自分と同じ東北出身であることを知る。メガネをかけた大人の女性にあこがれる薫子は、メガネを買いに、ひとりで秋葉原を訪れた。しかし、警官に声をかけられ、すっかりおじけづいてしまう。そこへ小夢たちが現われ、立ちなおる薫子。メガネ店に到着した4人は、偶然、編沢と虹野に出会い、メガネについて語り合った。その日、メガネをかけて原稿を描く薫子。メガネをかけたことでペン入れした線の粗さをはっきりと目にし、「やっぱり、まだまだ下手くそだあ」と思う薫子だった。

負のスパイラル

小夢のまんがが、カラーで雑誌に掲載された。自分との違いは、お出かけすることだと考えた薫子は、小夢についていき4人で街へくり出す。お出かけの際、様々な場面で理想のヒロイン像である小夢を信用しきる翼に、小夢は翼自身の女の子らしさを取り戻してもらおうと考え、強引に服を選ばせた。
帰宅し、寮の食堂で小夢の体重が増えてしまったことが判明。お菓子をがまんしてやせようとするが、それがまんがに影響してしまう。一方で翼は学校で原稿をなくしてしまった。そこへ知らない女の子が現れる。女の子に畏まって礼を述べるが、実はその女の子は怖浦であった。

進路希望調査

学校の進路希望調査票に、なんと書こうか悩む薫子。そんな中、以前から出ていた建て直し計画のため、寮の取り壊しが決まった。退寮の日が迫るまんが家寮では、倉庫の整理がはじめられた。みんなで片付けているとき、柱の落書きを目にした薫子は、そこにあった先輩たちの言葉に励まされ、ネームを描きまくる。薫子の原稿を読んだ編沢は、掲載が決まったことを薫子に伝えた。3人に掲載のことを報告すると、自分のことのように喜んでくれた。薫子は進路希望調査票の第一希望欄に「まんが家さんです」と書き込んだ。

退寮で身に染みる寮の大切さ

退寮まで、あと十日。家へ帰るべく準備を進めていた小夢、琉姫、翼、怖浦。しかし薫子は、緊張とプレッシャーで身も心も弱ってしまい、後編の原稿がまったく手につかない。そして皆が寮を離れ、とうとうひとりぼっちになってしまったとき、母親が1週間も早く迎えに来る。母親は「苦しいなら帰ってきてもいいんですよ」と言うが、薫子は寮にいるあいだに自分の力で原稿を終わらせたいと伝えた。しかし前編の原稿を見直していると、皆のことを思い出して涙がこぼれる。すると小夢や翼からメールが届く。それを呼んだ薫子は笑顔を取り戻して原稿を描き上げた。
家へ帰る日、編沢から連絡が来て「すごく、いいまんがでしたよ。今までより絵が上手で、話も面白い」と褒められ、薫子は驚きと嬉しさで言葉も出なかった。

寮の建て直しが終わり、新しい寮に続々と皆が集まっていく。薫子が「その後またネームがボツ続きで、連載への道は、まだまだ遠いです」と言うと、翼 が 「道は遠いほど、がんばりがいがある」と励ました。小夢の「さあ、まんが描こう」という言葉に、薫子は元気よく「はい」と答えた。

『こみっくがーるず』の登場人物・キャラクター

主要人物

萌田薫子(もえたかおるこ)

9xhiroyuki1111
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