青の祓魔師(青エク)の悪魔まとめ

「青の祓魔師」(あおのエクソシスト、青エク、Blue Exorcist)とは、ジャンプスクエアで連載している加藤和恵による漫画作品。アニメ化、映画化、舞台化、ゲーム化され、多くのファンから人気を集めている。悪魔を倒す祓魔師(エクソシスト)たちが活躍する物語であり、登場する悪魔は東洋・西洋両方の要素が入ったオリジナルのキャラクターになっている。

「青の祓魔師」の世界観

この世界には2つの次元が合わせ鏡のように存在している。
それが、人間の住む世界「物質界(アッシャー)」と悪魔が住む世界「虚無界(ゲヘナ)」である。
普段は干渉できない2つの世界だが、悪魔はあらゆる物質に憑依することによって物質界に干渉してくる。
祓魔師は、そうやって人間に悪さをする悪魔を祓い、悪魔から人間を守ることを生業としている。
祓う方法は、武器によって、使役する別の悪魔によって、経典を唱えることによってなど様々である。

悪魔の物質界の干渉の仕方は、主に2つ、「憑依」と「寄生」に分けられる。
憑依とは、物質を完全に乗っ取られた状態のことであり、性質と外観に変化が生じる。また、寄生した悪魔に比べると祓いにくい。
寄生とは、物質の一部を乗っ取られた状態のことであり、脳に寄生された場合を除くと性質や外観はほぼ変化しない。
脳に干渉を受けた場合、夢や幻覚などの影響を受けるが、詳しいことは“まだ研究が進んでいない”らしい。

ちなみに原作第3話で、しえみが悪魔に取り憑かれている状態が「寄生」であり、作品内の悪魔は何かに憑依した状態で登場していると考えられる。

悪魔の属性

大半の悪魔は森羅万象のあらゆる物質に憑依し、密接に作用しあっている。
魔元素の形成図は、悪魔の属性のうち火・水・地・氣・腐の属性の関係性を図式化したものである。
火は腐より強く水に弱い。また、氣や地と相性が良い。
水は火より強く地に弱い。また、腐や氣と相性が良い。
地は水より強く氣に弱い。また、腐や火と相性が良い。
氣は地より強く腐に弱い。また、水や火と相性が良い。
腐は氣より強く火に弱い。また、水や地と相性が良い。

この5つ以外の目には見えない魔元素も存在するが、“まだ研究が進んでいない”。

他に作中で登場する悪魔の属性には光・時・蟲があり、これらの属性は八候王(バール)の属性と対応していると考えられる。
ちなみに下位の王ほど眷属(部下の悪魔)の種類や数が豊富であるため、光の王ルシフェルが最も眷属の種類や数が少なく、逆に最も眷属の種類や数が多いのは蟲の王ベルゼブブということになる。

悪魔は、これらの属性のうちいずれか1つ以上を要することが多いが、属性不明の悪魔も存在する。

祓魔塾生の使い魔

祓魔師は時に、契約・召喚をして悪魔を使い魔として使役する場合がある。
しかし、使役する祓魔師の実力以上の悪魔を呼び出したり、信頼関係のない悪魔の力を引き出したりすることはできない。
悪魔と祓魔師の力関係は、必ずしも祓魔師が上というわけではないようだ。

なお、(上級・中級・下級)は悪魔の強さの位を表す。

ウケとミケ

神木出雲の使い魔の白狐で、上級悪魔。初登場は原作第5話。
白狐は獣に憑依する悪魔だが、上級になると氣と光に憑依する存在となる。

正式な名前は保食(ウケモチ)と御饌津(ミケツ)。
しかし、ミケは原作第51話で自分のことを「ミケ狐神」と言っている。

出雲は祝詞を唱えることによって、2体の力を引き出し悪魔と戦う。
祝詞によって強さは違い、略式だと威力が弱まるようである。
出てきた祝詞の種類は、靈(たまゆら)の祓い(略式・正式・カスの祓いver.)、天の大御酒、鎮魂(みたましずめ)の祓いの3つ。
基本的に出雲が使っているのは、靈の祓いの略式である。

ちなみにウケとミケの力関係に優劣はなく、対等だからこそペアを組んで行動しているともいえるらしい。

保食(ウケモチ)

CV:西健亮

愛称は「ウケ」。

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)に使える神使で、保食一族の八番位。
御饌津八番位と共に行動し、主に大気や気象を操る。
性格は明るくてのんびり屋。

出雲が呼び出す2体の白狐のうち、前掛けに「保食」と書いてあり、基本的に目を閉じている方がウケ。
一人称が「ボク」で、菅笠のような帽子を首にかけている。
額の模様が頭頂まで続いており、耳の先は少し丸みを帯びているのが特徴である。

御饌津(ミケツ)

CV:井上剛

愛称は「ミケ」。

宇迦之御魂神に仕える神使で、御饌津一族の八番位。
保食八番位と共に行動し、主にプラズマや電光を操る。
性格は生真面目で融通が利かない。

出雲が呼び出す2体の白狐のうち、前掛けに「御饌津」と書いてあり、基本的に目を開けている方がミケ。
一人称が「我」で、ウケと比べて話し方が少し古風。
額の模様は菱形で頭頂部は白く、耳の先は尖っている。

白狐:下級~上級

日本土着の神の使い・神使として獣に憑依し、人と共存する悪魔。
白狐は本来、日本では食物や農耕の守り神として知られている。
古いものは、頭が良く、人の言葉を理解して、人と何らかの契約を交わす。
それが守られているうちは益をもたらすが、破られると害を及ぼすケースもある。

保食(ウケモチ)の兄弟と御饌津(ミケツ)の兄弟

化燈籠(ペグランタン)や達磨など、重いものを運ばせる時にウケとミケが呼び出した手下の小さい白狐たち。

ウケとミケは高位の悪魔なので、たくさんの手下を従えているのである。
彼らはまだ若い神使たちで、普段は日本中の稲荷の社や祠に仕えている。
しかし、何か面倒ごとがあるとウケとミケに呼び出されるようだ。

ニーちゃん

CV:東山奈央

しえみの使い魔で緑男(グリーンマン)の幼生。初登場は原作第5話。

体からさまざまな植物を生やすことができ、しえみはその植物で攻撃や防御を行う。
また、鬼灯(ほおずき)で霊を成仏させる、薬草で魔除けをするなど、その植物の特性によって他の術を補助することもできる。
植物は、不浄王の胞子や屍人(ゾンビ)など、ニーちゃんの体以外の場所から生やすことも可能で、それによって悪魔を無効化している場面もあった。

また、初回登場時は掌に乗るくらいの大きさだったニーちゃんだが、原作第30話以降、巨大化させられるようになった。
そのためしえみは、ニーちゃんにクッション代わりになってもらったり、高い所に持ち上げてもらったりもしている。

緑男(グリーンマン):下級~中級

地の王・アマイモンの眷属。
土塊(ゴーレム)に苔や植物が生えた状態で、季節に関係なく体から植物を生やす能力を持つ。
ひなたぼっこが大好きで大人しい性格。

土塊(ゴーレム)

人が作った土人形・泥人形に憑依した悪魔。
土塊の表面に付着する物によって別の性質を持つ悪魔となる。

緑男は苔や植物が生えた状態。
雪男(スノーマン)は雪が付着した状態。
海坊主(シーモンク)は海の岩礁生物が生えた状態のことをいう。

クロ

CV:高垣彩陽

初登場は原作第8話。
121年生きており、かつては養蚕の守り神として祀られていた猫又(ケット・シー)。
しかし土地の開発に伴い祠を壊されたため、暴れていた。
その場を獅郎が鎮めて以降、生前の獅郎の使い魔として、正十字学園の門番をしていた。
現在は燐の使い魔として、共に男子寮で暮らしている。

人の言葉を解すが、クロの言葉が分かるのは悪魔の血が混じっている燐だけである。
出雲のウケ・ミケやしえみのニーちゃんのように魔法陣で呼び出したり契約したりしているわけではなく、燐とは対等な関係だと思われる。
クロは、燐のことを「友達」だと思っているようだ。

普段は子猫の姿をしているが、巨大化することも可能。
大きくなった状態では、4人程度なら背中に乗せて移動できる。
また、「人間との対等な契約は切れたのに、まだ使い魔のような真似をしている」という理由から、燐の使い魔になった後、力の源である牙を奪われ猫又の一族を追放されている。
そのため、初回登場時は口の左側に生えていた牙が、原作第17話で再登場した際にはなくなっている。
もし牙がなくなっていなかったら人間に化けることも可能だったようだ。

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『青の祓魔師』(あおのエクソシスト)とは、加藤和恵による漫画作品、及びそこから派生したアニメ、舞台、小説作品。 漫画は雑誌『ジャンプスクエア』にて2009年5月から連載中。 悪魔の血を引く主人公の成長と仲間との絆を描いたダーク・ファンタジー。 アニメが初めて放送されたのは2011年4月から10月であり、2017年1月から3月まではその続きが放送された。

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