バックドロップシンデレラ

バックドロップシンデレラのレビュー・評価・感想

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バックドロップシンデレラ
10

池袋発ワチャ系筆頭バンド

人気バンド「ヤバイTシャツ屋さん」こやまさんが激推しするワチャ系バンドの先駆者が、「バックドロップシンデレラ」だ。
池袋のライブハウスadamの店長でもあるバンドの頭脳ギターボーカル・豊島”ペリー来航”渉、驚異のジャンプ力と身体の軽さでオーディエンスの上を泳ぎ回るボーカル・でんでけあゆみ、男前と美を兼ね備えたバンドの紅一点ベース・アサヒキャナコ、いじられボケ担当のドラムス・鬼ヶ島一徳の4人編成のインディーズバンドである。
ジャンルはウンザウンザ。これがどんなジャンルなのかは不明だがパンクロックに近い音楽だ。

「フェスだして」という曲で各地のフェスに参加、精力的にライブ活動を始めようとした矢先にコロナ禍に。
コロナでライブが出来ない状況も歌にし、観客が声を出せない状況をハミングで代用。撮影禁止のライブの模様を撮影解禁にしたりと、他のバンドがやらない工夫をしている。
ライブを楽しませる工夫も素晴らしいが、楽曲もノリの良い曲や一緒に歌える曲が多い。以前は耳が肥えている30代から40代の観客が多かったが、20代の若い観客も増えている印象だ。

ライブはモッシュ、ダイブ、サークル、肩くみもありのまさにワチャ系。白髪の生えたおじさんがダイブしてくるすごい空間なのだ。
慣れてない人は最初は後ろで見るのをおススメするが、現地でワチャワチャするのはすごく楽しい。
10-FEETと対バンしたりと売れてきていてチケットが取りにくくなってきている彼ら。売れるのは嬉しいが、ライブに行きにくくなるのは困るという、複雑な心境なのである。