魔女がいっぱい

魔女がいっぱいのレビュー・評価・感想

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魔女がいっぱい
7

ラストが意外?

チャーリーとチョコレート工場も好きなので楽しみにしていました。まず、なんといってもアン・ハザウェイが素敵です。ザ・魔女って感じでした。綺麗だし若くも見えるんだけど、どこか怖くておばあさんぽい、独特な魅力があります。世界観も派手で、どこか奇妙で大好きです。しかし、どうなるのだろうとドキドキしながら見ていましたが、最後の結末は拍子抜けしました。あれで終わりでいいのでしょうか。でも、アンハッピーって雰囲気でもなかったですし、謎です。

魔女がいっぱい
6

“楽しいがいっぱい”だけじゃ終わらない

監督ロバート・ゼメキス、製作ギレルモ・デル・トロ&アルフォンソ・キュアロン!
三大オスカー監督のスーパー強力布陣で、ロアルド・ダールの児童小説を映画化。
楽しい子供向けとちょっぴりのダーク風味が合わさったファンタジーに仕上がっている。

1968年、両親を事故で亡くした“ぼく”はおばあちゃんに引き取られる。
魔女に詳しいおばあちゃん。おばあちゃんによると、魔女は世界中に居るという。
そんなある日、町で魔女に遭遇。おばあちゃんと共に高級リゾート・ホテルに逃げ込む。
が、そこに現れたのは大魔女率いる魔女軍団だった…!
しかも、世界中の子供をネズミに変えるという計画を聞いてしまい、魔法の薬でネズミに変えられてしまう…!

相手は最も恐ろしい大魔女とその魔女軍団。
こちらは元々子供だし、その上ネズミに姿を変えられてしまった。
勝機なんてまるでナシ…。
そんな事ないよ!
ネズミに姿を変えられたって、知恵と勇気で!
こっちにもネズミに姿を変えられた友達やおばあちゃん、頼れる仲間がいる。
小さくなっても、大きな勇気。
ここら辺の描かれ方は、ファミリー向けファンタジーとしてはいい。
子供たち…と言うより、フルCGのネズミたちもキュート。
おばあちゃん役のオクタヴィア・スペンサーも温かく好演。

対する魔女軍団。
ウィッグを外すとハゲ頭、頬まで裂けた口、三本指の鉤爪、足の指は一本…魔女のビジュアルはデル・トロ印。
ビジュアルこそは印象的だが、一人一人は残念ながらただの背景。
しかし、圧倒的な存在感を発揮したのは、言うまでもなく大魔女に扮した、アン・ハサウェイ。
いつものキュートさをかなぐり捨て、美しくも恐ろしい大魔女を、怪演。
ラジー賞にノミネートされちゃったけど、子供の頃からロアルド・ダール作品の愛読者らしく、凝った役作りで楽しそうに演じている。

アン大魔女vsネズミ子供たちのユニーク・バトル。
CGやモーション・キャプチャーがそれをより効果的に盛り上げる。さすがゼメキス、使い方が巧い。
カメラワークもネズミ視点で軽快に動き、何だか懐かしの『マウス・ハント』を思い出した。こちらは魔女vsネズミ、あちらは人間vsネズミ、似たようなコメディだったし。

気楽に見れたけど、最後にちとびっくり。
あのオチで良かったの??
ネタバレチェックを付けるので触れるけど…普通のファミリー向けファンタジー・ムービーだったら、子供たちは当然元の姿に戻れる。
が、本作、まさかまさかの元の姿に戻れない。ネズミのまま。
でも、それでも前向き。
おばあちゃんや仲間と共に魔女ハンターに。
あれから数十年。歳は取ったけど、魔女ハンター子供たちはいっぱい居て、世界中の魔女をやっつけろ!

一応めでたしめでたしのハッピーエンド。
でも見方を変えれば、魔なる者に永遠に呪われてしまったバッドエンドのようにも感じる。

これまでにも『ジャイアント・ピーチ』『チャーリーとチョコレート工場』『ファンタスティックMr.Fox』『BFG』…。
楽しい中にも、風刺やブラックさ。
ロアルド・ダールのファンタジーはただ楽しいいっぱいじゃ終わらない。

魔女がいっぱい
5

期待を裏切られた

2020年に劇場公開された映画『魔女がいっぱい』。
主演は『アン・ハサウェイ』。
監督は『ロバート・ゼメキス』。
両親を失い、祖母に引き取られた少年。
最初は心を開かなかった主人公だが、献身な祖母に支えられ、少しずつ心を通わせていく。
しかしある日、少年は魔女と遭遇し、ネズミへと姿を変えられてしまうのである。
そのネズミのCGがとても気持ちが悪い。
リアルといえばそうなのだが、自分が子供の頃にこの映画を観たらトラウマになっていたかもしれない。
そしてそれ以外のシーンも結構気持ちが悪かったので、次回作が出たとしても私は観ないだろう。
アン・ハサウェイの綺麗さを生かし切れていない点も残念だ。