ジャック（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ジャック（ONE PIECE）の概要

ジャックとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。四皇・百獣のカイドウが率いる百獣海賊団に所属しており、”大看板”と呼ばれる三人の大幹部の内の一人だ。

人型の姿の時は、カイドウよりも大きな体をしている。身長は8mを超え、筋骨隆々な屈強な肉体を持つ。2本の大きな角と口元を隠す大きな金属のマスクが特徴。タマカイの魚人であるが、外見的にはあまり魚人の特徴が見受けられない。悪魔の実の能力者だが魚人であるため、水中でも呼吸できる。そのため海に沈んだとしても溺死することがない。ただ泳ぐことはできなくなるのか、海に沈んだ状態で助けを待つ場面が描かれている。

動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」の能力者。巨大なマンモスに変身することができる。その圧倒的なパワーを持って敵を粉砕し、ジャックは通った後は干魃が起こったかのように滅び朽ち果てる。そのため、「旱害のジャック」という異名を持っている。懸賞金は10億ベリー。パワーで相手をねじ伏せるため脳筋かと思いきや、知識が豊富で戦況を冷静に判断することができる。

偉大なる航路（グランドライン）の幻の島”ゾウ”にあるモコモ公国では、ミンク族を相手に理不尽な要求を貫いた。そのためモコモ公国は滅びることになる。その後はワノ国で登場。鬼ヶ島での戦いでモコモ公国の昼の王・イヌアラシ公爵に敗れた。

ジャック（ONE PIECE）のプロフィール・人物像

通称：ジャック
異名：旱害のジャック
年齢：28歳
身長：830cm
懸賞金：10億ベリー
所属：百獣海賊団大看板・マンモス号船長
悪魔の実：ゾウゾウの実 モデル“マンモス”（動物系古代種）
出身地：偉大なる航路
誕生日：9月28日（ジャ（28）ッ ク（9））
星座：てんびん座
血液型：F型
趣味：草刈り
好きな食べ物：ゾウ肉のステーキ
嫌いな食べ物：サボテンのステーキ
イメージ動物：マンモス

CV：乃村健次

人型の姿の時は、四皇カイドウよりも大きな体をしている。その身長は8mを超えており、筋骨隆々の屈強な肉体を持つ。金髪の長い髪をサイドで三つ編みにしており、後ろ髪は後頭部で一つにまとめている。大きな2本の角と口元を覆う金属のマスクが特徴。眉毛がなく目つきが鋭いため、かなり強面で迫力がある。

非常に凶暴な性格をしている。ジャックが通った後は干魃が起こったかのように朽ち果て滅びるため、「旱害（かんがい）のジャック」という異名を持つ。敵だけでなく、味方にも容赦なく、失敗をしでかした部下には厳しい罰を与える。動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」の能力者で圧倒的なパワーで相手を粉砕する。その戦い方から脳筋かと思われがつだが、意外にも知識が豊富で戦況を冷静に分析して戦うこともできる。

ただ”大看板”の中では一番若く、懸賞金も低いため、同じ”大看板”のキング／アルベルやクイーンを前にすると急に大人しくなる。実際にキングやクイーンからは「ずっこけジャック」と呼ばれていたりする。

ジャック（ONE PIECE）の能力

悪魔の実：ゾウゾウの実 モデル“マンモス”

動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」。獣型に変身すると、大きなマンモスになる。マンモスは約400万年前から1万年前頃に生息していたと言われるゾウのような生き物。ゾウに見た目がよく似ているが、直接の祖先ではないとのこと。巨大な牙と長い鼻が特徴である。

ジャックはマンモスの巨大な体を使った戦い方をする。長い鼻で敵を薙ぎ払いながら突き進む。ジャックが通った後は干魃が起こったかのように滅び朽ち果てるため、「旱害（かんがい）のジャック」という異名を持つ。

ジャック（ONE PIECE）の武器

ジャックは、刃の部分が湾曲した2本の鎌を武器として戦う。ただ動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」で獣型の姿に変身して戦うことが多いため、出番は少ない。ワノ国で酒天丸（しゅてんまる）／アシュラ童子（アシュラどうじ）と人型で戦う際に使用していた。

ジャック（ONE PIECE）の必殺技

”大看板”で一番最初に登場したジャックは、戦闘シーンも多いが意外にも固有の名前がついた必殺技は登場していない。動物系古代種の悪魔の実「ゾウゾウの実 モデル“マンモス”」の能力で変身した、獣型のマンモスの体を使ったパワフルな戦い方をする。

ジャック（ONE PIECE）の来歴・活躍

ドレスローザ編

偉大なる航路（グランドライン）のドレスローザという国は、当時王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴが国王として治めていた。海賊でありながらドフラミンゴは国民にも慕われていたが、それは前王のリク・ドルド三世をドフラミンゴが卑劣な手で失脚させたからだった。しかし主人公モンキー・D・ルフィやルフィ率いる麦わら海賊団、それにルフィと同盟を組んだ最悪の世代の一人にしてハートの海賊団の船長トラファルガー・ローの介入でドフラミンゴのこれまでの悪行が明るみに出る。ドフラミンゴはルフィに敗れ海軍に逮捕されることになった。

幻の島”ゾウ”にて

ルフィ達がドレスローザでドフラミンゴと戦っている頃、ジャックはマンモス姿で雷ぞうという侍を探すために、偉大なる航路（グランドライン）の幻の島”ゾウ”にあるモコモ公国に部下を引き連れてやってきた。モコモ公国はミンク族という獣の特性が顕著に現れている獣人族・ミンク族の住む国だった。ジャックはミンク族に雷ぞうを出すように言うが、ミンク族は雷ぞうという人物は知らないし、モコモ公国にもいないと答える。しかしその返答で納得して帰るようなジャックではなかった。ジャックは、大きな鼻でミンク族を建物もろとも薙ぎ払う。ミンク族の言葉に聞く耳も持たない。ミンク族はやむなくジャックに応戦。モコモ公国の昼の王・イヌアラシと夜の王ネコマムシも出てきて戦いは5日に及んだ。

ミンク族との戦いが長く続いたことにしびれを切らしたジャックは、毒ガス兵器を戦場に投入。ミンク族は毒ガスにやられて戦えなくなってしまった。ジャックはイヌアラシとネコマムシを磔にし拷問を続ける。しかしジャックの雷ぞうはいるかという問いに対するミンク族の答えは同じだった。いないものを差し出せというジャックの要求は実に理不尽であり、何をもってしても解決することはできない。

しかしジャックは突然ミンク族への攻撃をやめて少しの部下を残して引き上げていった。ドレスローザでドフラミンゴがルフィに敗れて捕まったという報が届いたからだ。ドフラミンゴはジャックの所属する百獣海賊団にとって重要な取引相手だったため、ジャックはドフラミンゴ奪還のため、モコモ公国から引き上げたのだった。

ドフラミンゴ奪還

ドフラミンゴは海賊でありながら元世界貴族”天竜人”という異色の経歴を持っていた。ドフラミンゴの護送には”大参謀”と呼ばれる海軍本部中将のつるを始めとした手練が護衛につく。軍艦4隻に守られながら、大監獄インペルダウンを目指すドフラミンゴを奪還しようと現れたのがジャックだった。ドフラミンゴはジャックの所属する百獣海賊団にとって重要な取引相手だった。想像以上の護衛の数にジャックの部下は引き返すかジャックに問う。ジャックはそれに「バカ野郎 やるに決まってんだろ おれを誰だと思ってる！！！！」と言い、ドフラミンゴ奪還に向かうのだった。

ゾウ編

詳細な描写はなかったが、ジャックはドフラミンゴの奪還に失敗したようだった。傷を負ったジャックは再び”ゾウ”に戻ってくる。部下が「雷ぞうはいませんでした」と言って戻ってきたからだ。ミンク族も皆殺しにしていない旨を聞き、ジャックは部下に「殺しかけたら息の根を止めろ！！情けは“厄介な”復讐を生む」と「復讐者」を警戒するように語った。

ジャックは、”ゾウ”へ上陸せずに、上陸せずに”ゾウ”を直接攻撃することにする。”ゾウ”は学名”ナイタミエ・ノリダ象”という本物の象であり、歩き続けて常に場所を移動しているため幻の島と呼ばれていた。象主（ズニーシャ）と呼ばれるその象は、千年以上歩き続けているらしく、その足は老朽化しており脆くなっている。そのことに気づいたジャックは、象主の足に集中して大砲で攻撃を食らわせた。足が駄目になり膝を付けば象主の顔が近くなる。そうしたらトドメをさせばいいと部下に言った。

しかし象主は、ジャック達に対して反撃に出る。”ゾウ”にルフィ達と一緒にやってきたワノ国の将軍家の跡取り・光月モモの助（こうづき もものすけ）の命令に従い、巨大な鼻でジャック達の船を粉砕した。ジャックは船の瓦礫と共に海へと沈む。ジャックは悪魔の実の能力者だが、タマカイの魚人であるため、水中でも呼吸が可能である。しかし呼吸はできても泳げないのか、ジャックは海底で一人助けが来るのを待つことになった。

ワノ国編