イム（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

イムの概要

イムとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。世界政府の最高権力機関である五老星に命令を下すことができる、さらに上に座する世界政府の真の最高権力者である。その存在は隠匿されており、五老星以外にイムの存在を知る者はほとんどいないもよう。誰も座ることが許されていない”虚の玉座（からのぎょくざ）”に座ることが許されている唯一の人物。シルエット以外は不気味な赤色の特徴的な目をしていることしかわかっていない。またセリフのないため、性別・年齢・詳しい容姿など一切が不明である。スラッと背の高いシルエットをしているが、手のひらの大きさや肩の位置などから考えるとアンバランスな体型をしており、一部ではその正体は子供ではないかと推測されている（子供が背の高い王冠などをかぶっている）。

世界会議（レヴェリー）編で初登場。聖地マリージョアにあるパンゲア城に住んでおり、普段は温室で虫や植物と戯れているようである。主人公モンキー・D・ルフィや、最悪の世代の一人”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチ、魚人島リュウグウ王国の人魚姫・しらほし、アラバスタ王国のネフェルタリ・ビビの写真などを持っている姿が描かれており、各人に対して何かしらを思っていることがうかがえる。

ワノ国編が終わった後に再登場した際は、謎の能力で偉大なる航路にあるルルシア王国の存在を消した。

イムのプロフィール・人物像

シルエットのみの登場であり、性別・年齢・詳しい容姿は一切不明。セリフもないため、性格を推し量ることも不可能な状態である。ただスラッと背の高いシルエットをしているが、手のひらの大きさや肩の位置などから考えるとアンバランスな体型であり、一部ではその正体は子供ではないかと推測されている。

イムの能力

古代兵器「ウラヌス」もしくは「マザーフレイム」

イムの能力は謎に満ちている。原作漫画1060話で、世界政府にとって不都合な情報を得たルフィの義兄であり、革命軍No.2であるサボが潜伏していた偉大なる航路（グランドライン）のルルシア王国を消し去り、その存在をなかったことにした。ルルシア王国を消し去ったのは、単に近かったからであるとしており、サボは偶然そこに居合わせた形であることが判明した。

一部ではこの能力は古代兵器「ウラヌス」ではないかと言われている。しかし後にDr.ベガパンクが造った「マザーフレイム」という兵器であるらしいことがわかった。

イムの来歴・活躍

世界会議（レヴェリー）

初登場

『ONE PIECE（ワンピース）』の世界で4年に一度開かれる大規模な会議、世界会議（レヴェリー）。聖地マリージョアには、世界政府に加盟する170以上の国の王やその親族達が集まる。イムが登場したのは、その世界会議を描いた世界会議（レヴェリー）編である。

スラッとして頭には王冠のようなものをかぶっていると思われるシルエットで登場。主人公のモンキー・D・ルフィの手配書を持って、パンゲア城の地下に冷凍安置されている巨大な麦わら帽子の前で佇んでいた。この麦わら帽子が何を意味するかは謎のままである。その後イムは、温室でルフィ、最悪の世代の一人で四皇”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチの手配書をズタズタに傷つけ、魚人島リュウグウ王国の王女しらほしの写真にナイフを突き立てていた。また手にはアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビの写真を持って何か物思いに耽る姿も描かれる。

その後、世界政府の最高権力機関・五老星がそろったと報告を受け、”虚の玉座”の間に移動。誰も座ることが許されない、世界の平和と平等の象徴である”虚の玉座”に腰をおろした。そしてそのイムに対して五老星は跪き、次の司令を仰ぐのだった。

この時のイムは一貫してシルエットのみ。またセリフも一切なかったことから、性別・年齢・詳しい容姿などの全てが謎のままである。

ネフェルタリ・コブラの謁見

世界会議（レヴェリー）の期間中、偉大なる航路（グランドライン）のアラバスタ王国の国王ネフェルタリ・コブラが、五老星への謁見を申し入れた。虚の玉座にてコブラ王は五老星と謁見し、自身の先祖である800年前のアラバスタ王国女王ネフェルタリ・リリィについて何か情報はないかと尋ねる。しかし、五老星はリリィについての記録は何もないと語った。その謁見の最中にイムは姿を現した。イムの存在は極秘であるため、突然イムが虚の玉座に現れたことに五老星も驚く。そしてイムは、「リリィ」と名前を呟きながら、虚の玉座に座った。イムはコブラにリリィが残したという短い手紙について、詳細を話すように要求した。そしてネフェルタリ・リリィ・の本当の名前がネフェルタリ・D・リリィだということを知るのだった。

ルルシア王国抹消

世界会議が開催されたマリージョアで事件が起こった。反世界政府組織である革命軍が、世界政府の旗を撃ち抜き、宣戦布告。世界貴族”天竜人”に奴隷にされていた、元王下七武海で革命軍のメンバーだったバーソロミュー・くまの奪還を決行した。革命軍と海軍本部大将が激突し、激しい戦いが繰り広げられる。その事件を報じた世界経済新聞は、ルフィの義兄で革命軍No.2のサボが、アラバスタの国王ネフェルタリ・コブラを殺害したことや、同国王女ネフェルタリ・ビビの失踪を報じた。

行方がわからなくなっていたサボは、偉大なる航路にあるルルシア王国に潜伏していた。サボは、カマバッカ王国にいる革命軍の総司令官モンキー・D・ドラゴン達に電伝虫で連絡を取る。その連絡は緊急を要するもので、盗聴対策などをしていなかったため、海軍の網に引っかかった。そしてサボがドラゴン達に”虚の玉座”について何かを伝えようとした時、ルルシア王国は天から降り注ぐ巨大な光の柱に包まれて姿を消した。この光の柱はイムの力だと思われる。五老星は通信を傍受した海兵達に「通信部よく聞け………お前達は何も探知していない 何も傍受していない…『ルルシア王国』？――そんな国は……元々…ないではないか…」と言う。ルルシア王国の存在は、イムの力によって最初からなかったものにされてしまったのだった。

これはイムが世界一の天才科学者Dr.ベガパンクの造り出した兵器「マザーフレイム」を使いたいと言い出したことから始まった。ルルシア王国は単に近いからという理由で攻撃対象にされ、そこに偶然サボが居合わせただけである。

イムの関連人物・キャラクター

モンキー・D・ルフィ

CV：田中真弓

『ONE PIECE（ワンピース）』の主人公の少年。東の海（イーストブルー）ゴア王国フーシャ村出身で、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を手に入れて海賊王になることを夢見て、17歳の時に海に出た。悪魔の実「ゴムゴムの実」という超人系悪魔の実の能力者だったが、「ゴムゴムの実」の正式名称は「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」という動物系の悪魔の実であったことがワノ国編で判明。ニカとは『ONE PIECE』の世界の太陽神の名前であり、自由な発想のもと戦う”解放の戦士”だったことがわかっている。世界政府は設立以降800年間、この悪魔の実を管理下に置こうと試みたが、まるで悪魔の実が世界政府から逃げているかのように、管理下に置けたことはないという。ワノ国編で、ルフィは”ギア5”、悪魔の実の”覚醒”段階に至り、「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の真の能力を開花させ、四皇の一人・百獣のカイドウを倒した。これによってルフィの懸賞金は30億ベリーに跳ね上がり、新たな四皇として名を連ねることになった。

ルフィは名前に「D」の文字を持つ「Dの一族」の一人である。作中では「D」の文字を持つキャラクターが何人か登場しているが、「Dの一族」がどのような存在であるかは明らかになっていない。イムがルフィの写真を持っていたのは「Dの一族」だからなのか、それとも悪魔の実「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の能力者だからなのかは不明。その他に理由がある可能性も捨てきれない。イムがルフィの手配書をナイフでズタズタに傷つけてたことから、いい感情を持っているとは考えにくい。

モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

モンキー・D・ルフィとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物であり、主人公。左目の下にある傷と麦わら帽子がトレードマーク。「麦わらのルフィ」という異名を持つ。悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者で、全身が伸び縮みするゴム人間である。
海賊王ゴール・D・ロジャーが残した「ひとつなぎの財宝（ワンピース）」を手に入れて海賊王になるという夢を叶えるために17歳で海に出た。そして愉快な仲間達と共に大海原を冒険するのだった。

黒ひげ／マーシャル・D・ティーチ