市民ケーン / Citizen Kane

市民ケーン / Citizen Kane

『市民ケーン』とは、1941年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画である。日本初公開は1966年。
映画の主人公であるケーンは、偶然相続した財産を元手に買い取った新聞社「インクワイラー」で人気を博し、あらゆる手段で権力と財力を手に入れていく。その反面、信頼できる友人や妻たちを喪って孤立し死んでいったケーンの一生をニュース映画記者トンプソンが追っていくことになる。
主人公ケーンのモデルはアメリカに実在した新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストであり、この映画を撮ったオーソン・ウェルズは今作が処女長編監督作にして初の主演作である。今作では駆使されている数多くの斬新な撮影技法も高く評価されている。第14回アカデミー賞脚本賞受賞。その後評価は高まり、英国映画協会が10年ごとに選出するオールタイム・ベストテンでは5回連続で第1位に選ばれ、「アメリカ映画ベスト100」にて第1位を受賞した。1989年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。