明日のナージャ

明日のナージャ

『明日のナージャ』とは、2003年から2004年まで放送された、東映アニメーション制作のアニメーション作品、およびそれを原作とする漫画作品である。アニメーションは全50話放送され、放送と同時に『なかよし』にてあゆみゆい作画の漫画版が連載された。
舞台は20世紀初頭のイギリス。孤児院で育った主人公の少女ナージャは、母親がどこかで生きているかも知れないと告げられ、旅芸人の一座に加わって旅に出る。 そして踊り子としてヨーロッパ中を巡りつつ、出会いと別れを繰り返して人間的に成長してゆく姿を描いた物語である。
作風は70年代アニメをモチーフにしており、身分差別や男女間の恋愛、王貴族の衰退と平民の台頭などといった社会的格差が描かれ、旅の途中のヨーロッパ各地の風俗描写も鮮やかに組み込まれている。
子供向けアニメにもかかわらずテーマが重かったためか、日本国内での視聴率は芳しくなかった。しかし、欧米での放送は好評を博し、2009年度には海外からの分配金額が最も多かった作品に与えられるJASRAC国際賞を受賞した。